桐生和紙生産技術

ページ番号1002031  更新日 平成30年2月9日

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桐生和紙

指定年月日
昭和51年3月11日
区分
桐生市指定重要無形民俗文化財
所在地
桐生市梅田町五丁目7348
管理者
星野 光子
発祥
江戸時代頃

桐生川上流の梅田地区で生産される、黄色味を帯びた丈夫な和紙は「桐生紙」と呼ばれ、大正末年頃までは大福帳、通い帳、障子紙などに使用され、多量に生産されていた。この紙漉きの起こりは明らかではないが、桐生の商人であった書上文左衛門が天明7年(1787)に桐生紙を江戸に送った記録が残されている。
洋紙の普及にともない和紙の生産量は著しく衰退し、梅田町地内の桐生紙も星野家だけに受け継がれているが、昭和42年から48年まで一時中断したこともあった。
現在では星野光子、二女三紀が技術を継承し桐生和紙の生産を続けている。
なお、群馬県内の紙漉きは甘楽郡秋間などでも行われていたが、地域の伝統産業として現存するものは桐生紙一件となってしまった。桐生和紙の生産行程は、概略下記の通りである。

  1. 直径2センチメートル前後のコウゾを秋から冬にかけて刈り取る。
  2. 刈り取ったコウゾを釜に入れてふかす。
  3. ふかしたコウゾの皮をむく。
  4. さらに黒い表皮を白くなるまで取りのぞく。
  5. 白くなったコウゾを流れに浸し、その後灰汁で煮てやわらかくする。
  6. 煮た皮は水にさらしてあくをぬき、小さなごみを取り除く。
  7. やわらかく、きれいになった皮をどろどろになるまでたたく。
  8. トロロアオイの根からしぼったものを糊として、一緒に水槽に入れる。
  9. よくまぜあわせて、竹簀により一枚ずつ漉きあげる。
  10. 重しによって脱水し、一枚ずつはがして板にはりつけ、乾燥させる。

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