なぜ少なくなったのか?

ページ番号1000854  更新日 平成29年4月1日

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平成24年現在、自生地におけるカッコソウの生育数は800個体程度と考えられています。種の保存法による指定を受けて、今後、詳細な自生地調査を行う予定です。
カッコソウの主な減少の要因は、次の3つだと考えられています。

愛好者や園芸業者による採取

サクラソウの仲間であるカッコソウは、可憐な花を咲かせるため、園芸目的と考えられる採取が盛んに行われました。平成24年5月の指定後も盗掘跡が発見されたこともあり、保全をする上で大きな課題となっています。

スギ植林地の拡大による生育適地の減少

カッコソウは、本来落葉広葉樹林(らくようこうようじゅりん)に生育している植物です。それが、スギ植林地の拡大により落葉広葉樹林からスギ植林地へと変わったため、カッコソウの生育に適した環境が減少し、個体数も減少したと考えられています。

写真:本来の生育環境 広葉樹林(春は明るく、夏は日陰になる。)

写真:現在の生育環境 スギやヒノキの植林地(一日中暗く、日があたらない)

林道や作業道の延伸や林業施業による環境への影響

生育地を林道や作業道が通ることにより、地形の変化や水分環境の変化が起こることが懸念されています。また、生育地に容易に行けるようになることで、盗掘を助長するのではないかと懸念されているため、作業にあたっては、生育地への十分な配慮が必要となります。

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