鉄道を将来にわたって残すために
ページ番号1000976 更新日 令和1年11月13日 印刷
桐生市の恵まれた鉄道網
桐生市には、JR両毛線・東武鉄道・上毛電気鉄道・わたらせ渓谷鐵道の4つの鉄道と15の駅があり、交通環境に恵まれています。
鉄道は、大量輸送が可能であり、安全性・定時性にすぐれ、地球環境に優しい輸送機関として、通勤・通学や通院など市民の日常生活を支える重要な役割を果たしています。自動車に過度に依存しない、環境的に持続可能な地域公共交通機関として期待されています。
上毛電気鉄道とわたらせ渓谷鐵道の現況
上毛電気鉄道(略称:上電)は、桐生市とみどり市、前橋市を結んでいますが、自動車中心の生活や少子化などの影響により、利用者は年々減少しており、大変厳しい経営状況になっています。
利用者は、昭和40年度の約958万人をピークに減少し続け、平成30年度は約155万人と最盛期の約6分の1となっています。
このような中、桐生市では、国、群馬県をはじめ沿線の前橋市・みどり市とともに、上電の最大限の経営努力を前提条件として引き続き地域の移動手段として安全・安定輸送を図るために支援を行っています。
上電では、現在、電車利用者のためのパーク&ライド駐車場の整備や、自転車を電車に持ち込めるサイクルトレインの実施、日本最古と言われるデハ101などのレトロ電車を活用したイベントや上電沿線ハイキングの開催など乗客増加策としての各種事業を展開しています。
なお、上電への桐生市補助金額は、次のとおりです。
平成23年度 |
平成24年度 |
平成25年度 |
平成26年度 |
平成27年度 |
平成28年度 |
平成29年度 |
平成30年度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
30,811千円 |
29,535千円 |
30,858千円 |
31,912千円 |
32,766千円 |
33,439千円 |
33,549千円 |
33,719千円 |
上毛電気鉄道
わたらせ渓谷鐵道
わたらせ渓谷鐵道(略称:わ鐵)は、平成元年に国鉄足尾線を引き継ぎ、第3セクターで運営されています。桐生市とみどり市、栃木県日光市を結んでいますが、沿線地域における過疎化や少子化の進行などにより、経営は非常に厳しい状況にあります。
利用者の減少に歯止めがかからず、ピーク時の平成6年度には約106万人でしたが、平成30年度は約38万人と半分以下になっています。
桐生市では、国、群馬県・栃木県、沿線市のみどり市・日光市とともに、わ鐵の最大限の経営努力を基本に安定的な運行を図るために支援を行っています。
わ鐵は、平成24年の4月から桐生駅発着となる「トロッコわっしー号」を年間を通して運行しています。また、トロッコわっしー号・わたらせ渓谷号運行のほか、歌声列車・料理列車・冬季間のイルミネーション号などの各種企画列車の運行等の取り組みをしています。
なお、わ鐵への桐生市補助金額は次のとおりです。
平成23年度 |
平成24年度 |
平成25年度 |
平成26年度 |
平成27年度 |
平成28年度 |
平成29年度 |
平成30年度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
42,015千円 |
38,963千円 |
42,381千円 |
46,319千円 |
44,186千円 |
48,869千円 |
45,836千円 |
47,449千円 |
鉄道を将来にわたって残すために
上電、わ鐵ともに地域の移動手段として、また地域活性化のためになくてはならない公共交通機関です。しかし、乗客の減少によって大変厳しい経営状況が続いています。関係する自治体からの支援にも限界があります。
全国の地方鉄道には近年、やむなく廃線となってしまったところも少なくありません。鉄道は、一旦廃止されてしまうと復活は大変難しいものです。上電・わ鐵ともに、このままでは存続が危ぶまれます。鉄道を守ることは地域を守ることです。
先人から脈々と受け継がれてきた、この貴重な鉄道を将来にわたって残すために、市民の皆様の御利用を是非お願いいたします。
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