オオコノハズクの嘴(くちばし)をお手入れ(平成29年10月30日)

ページ番号1012086  更新日 令和1年7月24日

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オオコノハズクの写真


猛禽類の嘴(くちばし)や爪は、人間と同じように少しずつ伸びていきます。
野生下ではエサを食べながら自然と削れていきますが、飼育下では食べやすいエサが多いため伸びるのが早くなり、個体によっては人の手で削って手入れをしてあげる必要があります。

今回はオオコノハズクの嘴の手入れを紹介します。
桐生が岡動物園で飼育しているオオコノハズクは、怪我をしていたため保護されましたが、右の翼を負傷し飛べないため、自然復帰ができず当園で飼育することになりました。
保護された時から、不正咬合(ふせいこうごう)といって、上と下の嘴ががうまく噛み合わない状態になっており、嘴を整えてあげる必要がありました。
重度の不正咬合になると、嘴が閉まらず、うまくエサを食べられなくなるので、長期間に渡り定期的な手入れをして正常な形に戻していきます。

 


くちばしの写真

くちばしを削っている様子


嘴の手入れは基本的に二人で行います。
一人が布で鳥の体を包んで抑え、もう一人が小動物用の爪切りやヤスリを使って削ります。オオコノハズクを含めた猛禽類は脚の握る力がとても強く、掴まれると怪我をするため、掴まれないように注意しながら作業していきます。
嘴の中には血が流れているため、削り過ぎて出血しないよう慎重に削らなければなりません。この個体の嘴は左右非対称なので、左右対称になるように削ります。

 

このように嘴の手入れは飼育員の大切な仕事の一つなのです。

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