今年はたつ!年【動物園よもやまばなし】

ページ番号1023457  更新日 令和6年3月12日

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早いものでもう3月に突入してしまいました。
昨年は皆様にとってどんな1年でしたでしょうか。
当園は、桐生市の方々を含め多くの方々にご来園いただきました。
今年も沢山の笑顔が見られる園になるよう努めてまいります。よろしくお願いいたします!

さて、今年は辰年ですね。
2024年1番目のよもやまばなしは当園の辰を紹介しましょう。といっても架空の生き物。
どの動物を取り上げようかと悩んでいました。
辰…たつ…立つ…!と思いついたのは、2足で立ち上がるレッサーパンダとミーアキャットの姿。(こじつけとういう言葉は胸にそっとおしまいください…)
この2種の立ち上がる姿はすぐに思い浮かびますよね。
普段4足歩行の動物が立ち上がる時にどんな意味を持つのか。
今回はミーアキャットとレッサーパンダの立つ理由を紹介したいと思います!

頭の動く範囲が広いほど、視覚や聴覚、嗅覚なども幅が広がりますよね。

ミーアキャットは実際、遠くを見渡し見張りをする時に立ち上がります。
ミーアキャットが生息する砂漠地帯は開けていて隠れる場所があまりありません。
主に巣穴を逃げ場にしていますが、いち早く外敵に気が付けるように、群れの中で見張り役と餌を捕まえる役に分かれます。
当園のミーアキャットも個体によって頻度が違いますが、交代しながら見張り台に登って見張っています。
トビや飛行機を見つけるとすかさず鳴いて他の個体に知らせ、寝室に逃げ込む姿も見られます。

立ち上がるミーアキャットのぽんかん
ミーアキャットの「ぽんかん」
立ち上がるミーアキャットのぶんたん
ミーアキャットの「ぶんたん」

それ以外に、日光浴をする際にも立ち上がる姿も見せます。
砂漠地帯は1日の寒暖差が大きく、夜間は冷え込みます。
そのため日中の日光浴はエネルギー源となる重要な行動のひとつです。

ミーアキャットの群れ全体で日光浴をする姿
日光浴をするミーアキャットの群れ

次に、レッサーパンダはどのような時に2足で立ち上がるのか…
去年のよもやまばなし「あしのいろいろ」で動物のあしの仕組みをお話しました。
いくつかのグループに分かれるのですが、レッサーパンダはその中のニホンザルなどと同じ蹠行性(しょこうせい)という、安定に特化したグループにあたります。直立もお手のものなので、ふとした時に立ち上がることもありますが、大体威嚇や他個体へのアピール、高く遠くにある竹に手を伸ばす際に立ち上がります。

立ち上がるレッサーパンダのタオタオ
レッサーパンダの「タオタオ」
たちあがるレッサーパンダのライム
レッサーパンダの「ライム」

餌をとるためという理由だけではなく、他個体への意思表示でも立ち上がる姿を見せるレッサーパンダ。
私達が惹きつけられるのも納得ですよね…

立ち上がるレッサーパンダのフラン
2足でうまくバランスを取るレッサーパンダの「フラン」

4足歩行の動物が敢えて2足になる時にはいろいろな理由があるんですね。

2024年、皆様は何のためにたつ?

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