レッサーパンダの換毛事情【動物園よもやまばなし】
蒸し暑くジメジメとした季節になってきました。
私たちヒトが夏服へと衣替えをするように、レッサーパンダたちも暑い夏に向けて冬毛から夏毛へと生え変わります。
毛が抜けて新しい毛に生え変わることを【換毛(かんもう)】、またその時期を【換毛期(かんもうき)】といいます。
今回はレッサーパンダたち3頭の換毛事情をお話しします。
まずは、ライムです。
去年と同じように頬や額、尾の付け根あたりから毛が抜け始めました。さらに背中の広範囲、尾も全体的に毛が抜けて3頭の中では一番激しく換毛をします。
換毛期は人相ならぬパン相が変わったかのように見えるほど。
ライムのチャームポイントである四角く見える顔の形は、換毛のピーク時はひし形のようになります。



続いては、桃桃(タオタオ)です。
今年の桃桃は見た目に大きな変化はありません。ですが寝室などには抜けた毛がいたるところに散らばっており、日中は頻繁に毛づくろいをしているので換毛はできているようです。
毛玉になりそうなところは寝室に戻ってきた時にブラッシングをし、換毛のお手伝いをすることもあります。
去年は激しく換毛をしていましたが、今年はおだやかな換毛期を迎えています。


最後はフランです。
今年は顔周り、背中、尾の毛が激しく換毛しました。換毛のピーク時では顔がひとまわりほど小さくなり、もともと大きめな耳がより一層大きく見えます。
見た目はほっそりとしていますが、体重はほとんど変わっていません。
新しい毛を生やすことは体力を大きく消費するため、日中は眠っていたりと休んでいる時間が長くなっていました。


4月ごろから始まった換毛は6月上旬には落ち着き、新しい毛がだんだんと生え揃ってきています。
それぞれ個性があるように、年齢や環境等で換毛の進み具合や抜け方にも個体差があります。
今年も換毛が順調にできていることにホッとしています。
ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
都市整備部 公園緑地課 桐生が岡動物園
〒376-0056 群馬県桐生市宮本町三丁目8番13号
電話:0277-22-4442 ファクシミリ:0277-22-4442
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。