たけのこの季節、そして換毛期【動物園よもやまばなし】
春の名残を感じつつ、夏に向けて気温が高い日も増えてきている季節ですね。
このお話を書いている時点ですでに初夏にあたる季節ですが、少しだけ季節は遡り、レッサーパンダの担当者が「春」の訪れを感じる場面を2つ紹介します。
まず1つ目は、土の中から頭を出している「たけのこ」を発見する時です。

画像は園内の孟宗竹(もうそうちく)のたけのこです。雨が降った次の日は土から頭を出していることが多いです。
竹や笹の葉を主食にしているレッサーパンダですが、たけのこも食べます。
早速、レッサーパンダたちに採れたてのたけのこをあげてみました。

4頭いるレッサーパンダのうち、たけのこを食べたのは「ライム」1頭のみ。他の3頭は少しにおいを嗅ぐだけで食べず、このたけのこは好みではなかったのかもしれません。
「ライム」は歯を使って皮を器用にめくり、柔らかい中身を食べています。(食べ過ぎないように、小さなたけのこを4分の1ほどにした量をあげています)
そして2つ目は、レッサーパンダの換毛期が始まった時です。
今年は4月頃から段々と毛が抜け始め、5月中旬の現在は見た目がほっそりとしています。
レッサーパンダの毛は2重構造をしており、雨を弾く役割をする外側の粗めの上毛(別名:オーバーコート)、保温性に優れたフワフワの細かい下毛(別名:アンダーコート)で覆われています。この2重構造の毛で寒い冬を乗り越え、暑い夏にむけてフワフワの温かい下毛が抜けて、夏仕様へと替わります。

毛づくろいをすることで大体の毛は抜け落ちますが、毛玉ができかけているときは軽くブラッシングをします。
このタイミングですかさず皮膚の状態もチェック!レッサーパンダがリンゴを食べるのに夢中になっている隙にすばやく終わらせます。
夏が本格的に始まる前には大体の毛が抜け替わるので今の時期だけの姿です。来園した際は、レッサーパンダの換毛期の姿にも注目してみてくださいね!
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