キリンの「アップ」、搬入時の様子【動物園よもやまばなし】

2025年5月26日月曜日、埼玉県こども動物自然公園からキリンの「アップ」が来園しました。
今回はその時の様子をお伝えします。

キリンの輸送は、とても大変な作業です。
移動する際は、キリン用の大きな輸送箱に入ってやって来ます。
広い展示場が慣れている「アップ」にとっては狭い箱に入ることから練習しないといけません。
埼玉県こども動物自然公園でしっかりと準備をしてきた「アップ」は問題なく当園に到着しました。

輸送は専門の業者が行い、輸送箱からキリン舎に入る時も飼育員たちとともに行ってくれます。
何かの拍子に転倒する恐れもあり、非常に慎重な作業ばかりです。
まずキリンが入った重い輸送箱を、搬入作業のために準備したクレーン車で吊ってキリン舎の入り口までつけます。
周りで見ている職員も緊張の面持ちでしたが、さすが専門の輸送業者の方々。
スムーズに輸送箱にワイヤーをかけて、微調整しながら慎重に持ち上げ、無事にキリン舎の入り口につけることができました！

 

輸送箱に入ったキリンが暴れないようにゆっくりと上げ下げを行いましたが、「アップ」は非常に落ち着いている様子でした。

次に、獣舎に入るため一部の板を外したり、輸送箱の出入り口のシートを外したりと移動の準備を行います。

全ての準備が完了し、扉を開放すると、少しのためらいも無く「アップ」は獣舎に入って行きました。

その後周りの様子をうかがいながらも向かい側の展示場から覗く「ルリカ」の方に近づき、見つめていました。
しばらくすると、「ルリカ」の方も「アップ」に近づき、互いに柵に付けた桑の葉を食べていました。
職員全員がひとまずホッとした瞬間でした。

そして、空になった輸送箱は返却するため職員で掃除します。

無事に搬入作業は終了しました！
寝室に入る時は少し駆け足でしたが、その他は驚くほど落ち着いていた「アップ」。
何事もなく、現在も元気に過ごしています。

6月12日から一般公開が始まり、これから当園では2頭のキリンがご覧いただけます。