災害廃棄物受入れ市民説明会の開催結果

ページ番号1000921  更新日 平成28年1月24日

印刷大きな文字で印刷

東日本大震災の災害廃棄物(がれき)受け入れに係る市民説明会を実施しました。

日時

平成24年4月5日(木曜日)

開催場所

桐生市 市民文化会館 4階 スカイホール

参加者

市長、副市長、市民生活部長、清掃センター所長、環境政策課長
環境省 関東地方環境事務所 放射能汚染対策課長、廃棄物・リサイクル対策課廃棄物対策等調査官2名
群馬県 廃棄物・リサイクル課長、次長、東部環境事務所長 他1名
参加市民 200名
報道関係者 8社

質疑応答内容

質問:国の8000ベクレルという基準は本当に大丈夫なのか。市民に対する細かい説明や、勉強会を何回も開く等の措置をせずに受入れを決めたのはまずいと思う。
【回答】
色々な角度から研究を重ねてきた。放射能については講演会等を開いてきた。ある程度国の基準の中で検討をしなければならないと考えており、その中では問題ないため、今回の判断をさせていただいた。
8000ベクレル毎キログラムの基準については、焼却灰をある程度の大きさの処分場に一面に埋め立てたという想定でシミュレーションを行い、周辺住民や作業員の被爆量を計算して決定した。埋立て処分後の周辺の放射線量は、1年あたり0.01ミリシーベルト以下になる。
原子力規制法では、ほとんど汚染がないものの基準として、100ベクレル毎キログラムという基準があるが、これは資材をベンチやフライパン等の日常生活で手に触れながら使用するものに流用した場合の基準であり、どちらも年間の被ばく量は1年あたり0.01ミリシーベルト以下になる。

質問:風評被害等の問題が発生した場合には、責任をもって対応してもらいたい。環境省が作成した資料を、毎戸配布する予定はないのか。
【回答】
資料は今後も増刷する予定である。毎戸配布については市と協議して検討したい。
被災地でも仮設の処理施設を作って処理を急いでいるが、どうしても時間がかかってしまう。がれきの山がなくならないと地元の人が前向きな気分になれないので協力してほしい。

質問:環境省の資料中の空間放射線量マップは、文科省が作成したものと違っているのはなぜか。
【回答】
データは同じものを使用しているが、環境省のマップは平成23年10月13日現在の値に換算したものなので、文科省のものとは日付が若干違っている可能性がある。

質問:放射能は遮蔽できるから問題ないというが、我々が当たらないだけで、実際に土中に汚染物質を埋めるので、そこには汚染地帯ができる。放射性物質を我々の地域に埋めた場合、それは何年で完全に無害になるのか。なぜ我々が受け入れなければならないのか。国は受け入れないのか。
【回答】
実際に物質がそこにあるという点だが、日本の平均1人当たりの自然放射線量である1.48ミリシーベルトに追加しても健康に対する影響は無視できるレベルである。
何年で無害になるかという点だが、今回のような1年あたり0.01ミリシーベルトという低線量の場合の影響については現在確認されていない。
国有地に埋めるという点だが、国有地を最終処分場にする場合、5~10年ほどの時間がかかってしまうため、早期の処理を考えた場合、安全性が確認されたものについては既存の施設で処理をしたい。

質問:桐生市の一般の家庭ごみの焼却灰の中に含まれる放射線量はどのくらいか。
【回答】
2月19日に測定した焼却灰の中に含まれるセシウムの量は、飛灰では、セシウム134が504ベクレル、セシウム137が680ベクレル、合計で1184ベクレル。主灰では、セシウム134が31ベクレル、セシウム137が45ベクレル、合計で76ベクレル。

質問:セシウムはバグフィルターで100%除去できるとのことだが、色々な学者が無理だと書いている。メーカーに電話して聞いたが、気化したセシウムは吸着できないとのことだった。
【回答】
通常の焼却炉では、セシウムがバグフィルターを通過する前に一気に冷却するので、通過するときには固体になっているため、キャッチすることができる。既存の文献では放射性セシウムをキャッチできるか実験されたものが無かったが、検討を行った上実際に実験を行ったところ、99.9%キャッチできることが確認されている。

質問:最終処分場の遮水シートは何年もつのか。
【回答】
遮水シートに関しては、劣化のスピードは非常に遅いものだと考えている。また、セシウムは土に吸着される性質があるので、雨水にさらされてもなかなか流れ出ることはない。仮に遮水シートの機能が失われたとしても、土に吸着されているので、セシウムは流出することはないと考えている。

質問:伊勢崎市の最終処分場の排水から基準値を超えたセシウムが検出された。処分場への埋立ては本当に安全なのか。
【回答】
伊勢崎市の件は、処分場の底に土が盛られていなかったため、土にセシウムが吸着されずそのまま流出してしまった。今後は土が盛られているところに埋め立てる。

質問:群馬県内の施設に電気集塵機を使っているところはあるのか。バグフィルターの保護のためのバイパス運転をしているのか。バグフィルターの交換はしているのか。過去に穴が開く等の事故は起こっているのか。
【回答】
電気集塵機はダイオキシンが発生する温度で運転するものなので、現在では改修され使用しているところはない。
バイパス運転をするとばい塵を取れない状態になってしまうので、稼働中は一切行わない。
バグフィルターは5年で交換している。過去に事故は起こっていない。

質問:静岡県島田市の施設では、バグフィルタでは6割しかセシウムを除去できなかったという発表があったが、どうなのか。
【回答】
6割というのは島田市の見解ではない。測定の精度が低いため計算に誤りがあった。

意見

被災地のがれきのセシウム濃度と、桐生市の一般廃棄物のセシウム濃度の差が重要である。被災地だから汚れているわけではない。
今回のがれき受け入れについて、風評被害等の様々な不安定な要素はあると思うが、現地のために思いやりをいただけないか。
子どもたちの将来が心配なので、受け入れしてほしくない。

ご意見をお聞かせください

質問:このページの内容は役に立ちましたか?
質問:このページの内容はわかりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?

このページに関するお問い合わせ

市民生活部 清掃センター
〒376-0122 群馬県桐生市新里町野461
電話:0277-74-1010 ファクシミリ:0277-74-1011
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。