桐生自然観察の森 園内情報 平成29年8月

ページ番号1011802  更新日 平成29年8月31日

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平成29年8月31日(木曜日)

 台風15号の影響により朝から曇り空、時々音をたてて雨が降ってきます。そんな悪天候の中、相生中学校2年生の男子5人が職場体験に来てくれました。遅刻しないようにと、随分朝早くから来てくれました。早速ですのでネイチャーセンターの掃き掃除・拭き掃除を手伝ってもらいました。その後は2班に分かれて園内の管理作業・動植物調査など、観察の森の仕事を体験してもらいました。

 まず、園内の管理作業では、長さ3から4メートルにも伸びる高枝切りばさみを使っての園路整備です。
 木が育つと内側(下側)の日の当たらない枝はしだいに枯れてきます。枯れ枝が強風や雪の重みで折れて落下する前に除去します。普段は、なるべく自然の里山の状態を保つために、むやみやたらと木を切りませんが、園路上など来園者に危険な場所の枯れ枝は別です。
 切った枯れ枝は安全な場所へ移動させ積んでおきます。すると、このような場所を好む昆虫の住処となり、その昆虫を食べる野鳥が寄ってきます。園路整備は森の生き物の環境整備でもあります。

写真:枯れ枝を切り落とす中学生

 次に園内の動植物調査では記録用紙とカメラを持って出発です。何の花が咲き、動物がいるかを確認し記録として残していくのは大事な仕事です。そして、その情報をホームページで紹介することも大事な仕事です。今日、動植物調査で園内を歩いてくれた中学生2人が印象に残った生き物を記事にしてもらいました。ぜひご覧ください。

写真:黄色いキンミズヒキ

センター前の石垣に黄色い花のキンミズヒキを見つけました。小さく、きれいで、かわいらしかったです。ぜひ見にきてください。(T君)

写真:赤とんぼの代表アキアカネ

 ネイチャーセンター前でアキアカネというトンボを見つけました。近づいても動かなかったので休んでいたのかもしれません。羽をはさんでつかまえて様子をみても静かにしています。手にのせてみたら飛んで逃げてしまいました。(S君)

 テキパキと仕事をこなし、職員の話を真剣に聞き、興味を持って次々と質問をしてくる姿勢は、これからの成長がとても楽しみな中学生たちでした。職場体験は明日までです。ホームページの紹介も予定していますので楽しみにしていてください。

平成29年8月30日(水曜日)

今日は、雨が降ったり日が射したりと天候が安定しない一日です。
センター前で、ツノトンボの幼虫を発見しました。見た目は、ウスバカゲロウの幼虫(アリジゴク)に似ています。名前に「トンボ」がつきますが、トンボではなくカゲロウの仲間です。孵化した幼虫は、地面で生活するそうで、この幼虫もしばらくすると茎を伝って地面に降りていきました。
まだ、孵化していない卵もいくつかあるので、少し観察を続けたい思います。
 

写真:ツノトンボの幼虫
ツノトンボの孵化したばかりと思われる幼虫です。大きさは、4ミリメートル程でした。
写真:ツノトンボの卵
数日前に撮影したツノトンボの卵です。2ミリメートル程の小さな卵がたくさん並んでいます。

平成29年8月24日(木曜日)

この時期、園内を歩くと、どんぐり付きの枝がたくさん落ちています。これは、ハイイロチョッキリという体長1センチメートルもない昆虫が、どんぐりに卵を産みつけ枝ごと落としたものです。
本当にたくさんのどんぐりが落ちているので、高い木の上で、小さな昆虫が、どんぐりに卵を産みつけ一生懸命枝を切っている姿や、一体何匹のチョッキリがいるのだろうと想像してしまいました。
目の前に見えていることからいろいろと想像を膨らますことも、森を楽しむ方法の一つかもしれません。

今、枝ごと落とされているどんぐりは、コナラやクヌギのどんぐりです。枝ごと落とされているどんぐりがあったら、小さな穴がないか観察してみてください。穴が開いていたら、それはチョッキリの仕業です。

写真:コナラのどんぐり
枝ごと落とされたコナラのどんぐり
写真:どんぐりに開いた穴
チョッキリが卵を産むためにどんぐりに開けた穴です。

平成29年8月23日(水曜日)

今朝は、駐車場でニホンザルを見かけました。何をしているのかとよく見ていると、赤く熟したヤマボウシの実を食べているようで、ニホンザルが去った後を見てみると、食べかけの実が下にたくさん落ちていました。そして、そこにスズメバチが寄ってきており食べていました。あらためて、無駄になるものはないのだなぁと感じた朝です。
  
頭数は、5頭程度と少なく、車を見てすぐに逃げていきましたが、皆さんもニホンザルを見かけた時には、近づかないようにしてください。
 

写真:ニホンザル
駐車場奥のケヤキの木に登っているニホンザルです。
写真:ヤマボウシの実
ヤマボウシの赤い実です。今朝は、久しぶりに青空が広がりました。

平成29年8月17日(木曜日)

写真:落葉の上一面にでてきたキノコ

今日は久しぶりに雨がやみました。園内を歩くと連日の雨で充分に湿った地面や切り株から、いろいろなキノコがでていました。
なつつばきのみち脇の落ち葉の上一面に小さなキノコがたくさん出ていました。オチバタケの仲間と思われます。高さ5センチメートル程、柄は針金のように細く、傘は薄く光がすけてパラソルかランプシェードの様です。
まだしばらく不安定な天気が続くようですが、キノコを観察に森へお出かけください。
 

平成29年8月3日(木曜日)

 今年の7月は雨が少なく暑い日が続きましたが、下旬からは戻り梅雨の状態です。戻り梅雨とは梅雨が明けた後に再び訪れる梅雨と同じような天気の状態を表す季語で、返り梅雨ともいいます。
 今日の天気も曇り。10時の気温は20度と涼しいですが、ミンミンゼミとアブラゼミが元気に鳴いています。2種のセミの声の影にニイニイゼミとツクツクボウシの声も聞こえます。園内を歩けばタマアジサイやクサギが花を咲かせています。草の間にはバッタやカマキリ、カエルなどいろいろな生き物が活動しています。草の色に体の色を似せていたり、それぞれうまく隠れています。ゆっくりと歩きながら草むらをのぞき込むと、隠れている生き物を見つけることができます。
 ぜひ、生き物を探しに観察の森へお出かけください。。

写真:こぼれるような花を咲かすタマアジサイ
薄紫色の小花を咲かしたタマアジサイ
写真:タマアジサイの蕾
タマアジサイの花が咲く前は直径2センチメートルほどの球状です
写真:緑色と褐色のショウリョウバッタ
草の色に似ているショウリョウバッタ
写真:蜘蛛の巣にジグザグの白い糸が張り巡らされている
コガネグモの仲間の幼体は太い白い糸でかくれ帯という模様を巣に作ります

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