崇禅寺木彫阿弥陀如来像

ページ番号1001972  更新日 令和5年1月25日

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写真:全体に漆箔が施されて金色に光る阿弥陀如来像

群馬県指定重要文化財

崇禅寺木彫阿弥陀如来像(そうぜんじもくちょうあみだにょらいぞう)

指定年月日
昭和33年8月1日
区分

群馬県指定重要文化財(彫刻) 1躯

所在地
群馬県桐生市川内町二丁目651
構造

木彫寄木造立像(檜材)

大きさ
  • 像高 約130センチメートル
  • 顔面巾 約15センチメートル
  • 顔面長 約16センチメートル
  • 台座 約60センチメートル
製作年代
鎌倉時代
その他
  • 通常非公開
  • 駐車場:あり
写真:収蔵庫阿弥陀如来堂と、堂内に安置されている阿弥陀如来像
写真左:収蔵庫阿弥陀如来堂、写真右:阿弥陀如来像

本像は頭胸部、腹部、背部、右手、左手の5部分と両手首、両足首からなる寄木造りで、全体に漆箔を施す。上品下生の来迎印を結び、左足をやや前方に踏み出した、来迎思想の影響による積極的救済の姿勢をみせる。
顔は下向きの半眼で嵌め込みの玉眼。白毫も水晶の嵌め込みで、髪の生え際の波状、頬のこけ、眉毛のえぐりにやや弱い線があり迫力に欠けるが、三道、耳の張り、胸のふくらみなど優美である。納衣の彫り深く、袖は極めて薄く表現されている。台座は古い様式もみられるが後補であり、江戸時代と思われる舟形光背は渦巻状透彫に観音菩薩、勢至菩薩を脇侍として左右に配し、頭上に結跏趺坐する如来型を置く。
鎌倉時代は阿弥陀信仰が広まり多くの阿弥陀像が製作されているが、本像は写実的表現を高度な製作技術により成し得た鎌倉時代の秀作である。

保存修理と収蔵庫

写真:修理前の阿弥陀如来像
修理前の阿弥陀如来像
写真向かって左から光背・台座を含む全体像、正面詳細、背面。
衣の彫刻の繊細さなど写実的な表現が見事である。
  • 昭和46年 群馬県補助事業として鉄筋コンクリート製の阿弥陀如来堂を崇禅寺本堂背面の丘陵部に建設し、阿弥陀如来像を安置。
  • 昭和54年 損傷の進んだ阿弥陀如来像の保存修理事業を行う。

伝承

写真:崇禅寺山門
崇禅寺全景(手前に山門)

上野国の御家人園田太郎成家が正治2年(1200年)の秋、大番役勤仕のため上洛した際、浄土宗の開祖法然の教えに触れて28歳で出家し、法名を智明と称した。元久2年(1205年)に帰郷し、小倉村に庵室をつくり、家子郎従を教導した。世の人は小倉の上人と呼び尊んだ。(法然上人行状書図)
阿弥陀如来像は成家が帰郷にあたり京都から持ち帰ったと伝えられている。

群馬県指定重要文化財 崇禅寺木彫阿弥陀如来像

地図

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