獣医さんのおしごと【動物園よもやまばなし】
動物園の獣医さんのおしごと、気になりませんか?
10月13日は語呂合わせで「10(じゅう)1(い)3(さん)」にちなみ、今回は獣医さんのおしごと特集です!
獣医さんは体調の悪い動物や怪我をしてしまった動物はもちろん、元気な動物たちのこともしっかりと診察してくれています。
獣医さんも飼育員と同じように園内をまわり、いつもと違う動きをしている動物はいないか確認しています。体調の悪いときだけではなく、元気な姿を日々観察することで体調の変化に気づくことができます。
まずは朝のミーティングで飼育員たちと情報共有をしたり、投薬や治療をする時間などを打ち合わせし1日のスケジュールを決めています。
獣医さんは園全体の動物を診てくれているため、各動物の担当飼育員とコミュニケーションをこまめにとっており、おのずと職員全員と話す機会が多くなります。
体調が優れない動物や他の動物園などから来園した動物は一時的に入院棟で過ごしており、この時は高齢のジュズカケバトが入院棟で過ごしていました。必要な薬を獣医さんが調剤し、飼育員たちは投薬をしています。
この日はクモザルの採血トレーニングをするようです。元気にみえても、野生動物は弱ったところを隠すため見た目だけでは判断できません。そのため、定期的に採血をし血液を調べることによって、早い段階で体の中の異常に気付けるようにすることを目的として採血トレーニングを行っています。このような、診察時に動物に負担をかけずにヒトにも危険がないようするトレーニングを「ハズバンダリートレーニング」といいます。
クモザルの他にも、レッサーパンダやキリンなどの動物でもハズバンダリートレーニングを飼育員と獣医さんとで協力しながら行っています。
レッサーパンダは採血や腹部のエコー検査を主に獣医さんとトレーニングしており、今年の7月に誕生した仔どもたちは、日頃よりエコー検査のトレーニングをお母さんの「フラン」に協力してもらっていたので妊娠の確定診断ができました。
最後に、少し過去の治療の様子になりますが、この日は具合が悪いホンドタヌキの「ポンコ」の経過を診てくれています。高齢であったため、段々と食も細くなり自力で食べることができなくなってきていた際に、皮下点滴をし「ポンコ」が必要としている水分を送っていました。残念ながら令和7年6月に「ポンコ」は亡くなってしまいましたが、最期まで「ポンコ」が穏やかに過ごせるよう、ホンドタヌキ担当の飼育員と獣医さんが懸命にケアをしてくれました。動物たちだけでなく飼育員一人ひとりと向き合い、動物の普段の性格などを踏まえて1頭1頭に適した治療方針を立てています。
今回のおはなしでは載せきれないほど多岐にわたる業務をしている獣医さん。飼育員も日々動物と向き合い健康に暮らせるように努めていますが、獣医さんならではの視点や気付きは重要です。
獣医さんのおしごと、いかがでしたでしょうか!まだまだ紹介していないお仕事内容がたくさんあるのでそれはまた別の機会に。
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