管内バイスタンダー事例集
桐生市消防本部において、救急出動要請(119番通報)から救急隊が現場に到着するまでに要する時間は、平成25年の平均で7.3分(全国平均は8.5分)であり、この間、現場に居合わせたバイスタンダー(発見者、同伴者等)の処置に大きな救命効果が期待されます。
ここでは、桐生市消防本部管内において、バイスタンダーとして応急手当てをしてくださった皆様の活躍の一部をご紹介します。バイスタンダーの勇気ある行動に対し、深く感謝申し上げます。
事例1 路上で意識を失った傷病者(男性)に対し、通行人が応急処置を行い救命した事例です。
自転車を走行していた男性が路上で突然倒れました。転倒を目撃した通行人が、意識・呼吸がないことを確認し、すぐに心臓マッサージを施しました。その後、救急隊が到着し、病院への搬送中に呼吸が回復しました。
事例2 自宅で倒れた傷病者(女性)に対し、家族が救命措置を実施した事例です。
深夜に自宅トイレで傷病者が倒れました。家族は、倒れたときのその音を聞き、119番通報後にすぐに駆け寄り心臓マッサージを施しました。救急隊が到着し、病院への搬送後に呼吸が回復しました。
事例3 ショッピングセンターで買い物中に倒れた傷病者(男性)に対し、別の買い物客が救命した事例です。
買い物中に店舗のトイレ付近で倒れた傷病者がいました。その時、すぐ近くにいた別の買い物客が心肺停止を確認し、心臓マッサージと、更に近くにあったAEDを使用した手当てを実施しました。その後、救急救命士による処置を経て病院へ搬送後、院内で意識と呼吸を回復しました。
事例4 介護施設で倒れた傷病者に対し、施設スタッフの応急措置により回復した事例です。
介護施設から、施設利用中に意識を失い倒れた傷病者がいるとの通報がありました。救急の要請後、消防本部より介護施設のスタッフに対して、電話での指導による心臓マッサージを実施しました。通報から5分後に救急隊が到着した際には、傷病者は意識・呼吸ともに回復している状態でした。
⇒通報後に消防職員が電話による応急手当の指導をすることがあります。
路上、家庭、ショッピングセンターなど、救急の事案は必ず身近なところで発生します。同じ状況に自分が出くわした時に適切な処置ができるかどうかイメージしてみてください。
桐生市消防本部では応急手当の普及啓発とバイスタンダー育成のため、救急救命士等による心配蘇生法の実技指導を中心とした救命講習を実施しています。
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