桐生市の生涯学習目標

ページ番号1001040  更新日 平成28年1月26日

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1.「市民がめざしたい桐生市の生涯学習目標(改正版)」

1.乳幼児期~少年前期( 0歳~ 9歳頃)の学習目標

(学習目標(1-11))
家族の一員としての役割を果たし、明るい家庭生活をしましょう。

1.現状はどうか

  • 電化製品の普及や生活環境の変化により、家庭の仕事で子どもが体を動かす、汗を流す等の機会と場が少なくなっている。
  • 家族の一員として子どもが、家庭の中で果たすべき役割を設けず、ただ勉強さえしていればよしとする風潮がある。
  • お手伝いをすぐお金に換算する子、それを手段として手伝いをさせる親もいる。

2.目標に対する課題

  • 家庭とは何か、子どもの家族としての自覚と役割などをどのように意識づけるか。
  • 家庭の中に、子どもの働く場をどう設けられるか。
  • 家庭の中で、進んで仕事や手伝いをするようになるしつけのポイントは何か。

3.課題に向けての努力点

家庭では

  • 幼い子どもに、家族の一員としての仕事やお手 伝をすることの意 義を、言葉で理解させることはなかなか難しい。仕事やお手伝をさせていく中で、「家族が喜んでくれる」「自分も役に立っている」と気づくことで、次第に理解させていく。
  • 多少出来栄えが悪くても、「よくできたね」「皆が大助かりだよ」と言って、その行動を認めると、進んで仕事やお手伝いをする子どもになる。
  • 親の働くところの姿をできるだけ子どもに見せたい。それが難しい場合は、その喜びや苦労を折にふれて話したい。
  • 花づくりや野菜づくりなど、親子共同の作業を行い、汗を流して働くことのすばらしさを体験させたい。
  • 社会には、いろいろな仕事があることに気付かせ、どの仕事もみんな大事であることを教える。

園、学校では

  • 勤労の貴さや働くことの大切さを気づかせるために、奉仕活動などに積極的に取り組んでいただき、勤労の態度を評価する。
  • 共同作業や勤労体験を学年に応じて計画し、「やらされる意識」から「皆でやる意識」で、取り組める体験を積ませたい。
  • 「職業に 貴賎きせんなし」を押し付けでなく、人間社会の成り立ちを考える中で、学年に応じて理解させたい。特に、肉体労働を敬遠する風潮の中で、このことの大切さを考えさせる。

2.少年後期~青年前期(9歳~18歳頃)の学習目標

学習目標(2-11)
家族の一員としての役割を果たし、明るい家庭生活をしましょう。

1.現状はどうか

  • 人が幸福な人生を送るためには、家庭の持つ役割は大きい。しかし、核家族化に伴い、家庭が持っていた教育的機能が薄れてきている。
  • 家庭は祖父母・両親・子どもの三代にわたる生活の場であったが、祖父母と一緒に生活するこ とが少なくなった。また、子どもが大人の働く姿に接したり、自ら親とともに働く機会も少なくなった。このため、父母がどんな仕事をしているのかを知らない子どもが多い。
  • 地域の連帯感を高めるためのコミュニティーづくりが盛んに叫ばれているが、コミュニティーを形成する最小の単位は家庭である。家庭における好ましい人間関係の育成が、連帯感あふれる市民の育成につながるものである。

2.目標に対する課題

  • 家族の一員としての自覚を高め、役割を分担する。
  • 家族の話し合いの場を増やし、相手の長所を認め合うようにする。
  • 相手の立場にたって物事を考え、接する。また、心の通い合う言葉遣いをする。
  • 家族の一人一人の立場に立って、適切な行動をとるようにする。

3.課題に向けての努力点

家庭では

  • 家族そろっての話し合いを大切にし、実践の場をつくるよう努める。
  • 勉強や部活動とともに家事の大切さを理解させ、互いに協力し支え合って生活をして行く。
  • 子どもにも年齢に応じた手伝いをさせ、家族の一員としての自覚を高めたい。
  • 食事をなるべく一緒にとる。また、レジャーなどを通して共通の体験をする。

園・学校では

  • PTA活動などで、「明るい家庭づくり」等について、親たちが話し合う場を設ける。
  • 道徳や家庭科(技術・家庭科)の指導を通して、明るい家庭を築くための指導を行う。
  • 職場体験などで働くことの大切さを理解させる。

地域では

  • 家庭の日の啓蒙をする。
  • オアシス運動(あいさつ運動)を推進する。

行政では

  • ファミリーキャンプなど家族のふれあいを深めるプログラムを提供する。
  • 公民館などで、明るい家庭を築くための各種学級や講座を開設する。
  • 青少年対策事業の拡充を図り、「桐生を好きな子供」を育成する。

3.青年後期(18歳~35歳頃 )の学習目標

学習目標(3-10)
家族が互いに尊重しあい、明るい家庭をつくりましょう。

1.現状はどうか

  • 核家族化の傾向が強まり、親子が一緒に生活することが少なくなったり、子どもが親の働く姿に接したり、親とともに働く機会も少なくなった。
  • 家族がそれぞれの立場で相手を理解し、尊重し合い、相互扶 助の立場に立って明るい生活が営めるようになることは大切なことである。しかし、現実には親子の断絶や、家庭本来の機能が低下したために、様々な社会問題も起きている。
  • 家庭や地域の伝統的な行事を取り入れる家庭は減少し、伝統的文化も薄れつつある。このような中で、若い人が家族や地域の伝統的行事を理解し、継承して行くことは大切なことである。

2.目標に対する課題

  • 家族が話し合いの場を増やしたり、お互いの長所を認め合うことができるようにしたい。
  • 人の話を上手に聞きながら話し合いを進めたり、心の通い合う言葉遣いをすることができる。
  • 家族それぞれの立場に立って、適切な行動をとることができる。

3.課題に向けての努力点

家庭では

  • 家族そろっての話し合いや実践の場をつくるように努める。
  • 家庭でできる仕事を分担し、責任を持たせる。また、親の仕事の苦労や喜びを感じさせる。
  • 家族ぐるみのレクリエーション活動や仕事などを実施する。

地域では

  • 奉仕活動を活発に実施し、勤労の喜びを体感させたい。
  • 地域における青年の役割を明確にし、責任を持たせる。

行政では

  • 明るい家庭を築くための各種学級の拡充を図る。
  • 青年を対象とした各種事業の拡充を図るとともに、積極的に参加を呼びかける。
  • オアシス運動を推進する。
  • 「勤労感謝の日」や「家庭の日」などの有意義な過ごし方の実践について、広報紙などで啓発する。

4.壮年期(35歳~65歳頃)の学習目標(4-8)

学習目標(4-8)
健全な家庭づくりに努め、心豊かな子どもを育てましょう。

1.現状はどうか

  • 自由時間の増大や生活水準の向上から、家族でともに余暇を楽しむ機会が増えてきた。しかし、娯楽性の強いものが多く、家庭や地域で行う伝統的な行事などは減少傾向にある。
  • 核家族化、少子化、共稼ぎ家庭の増加等に伴い、多様な家庭像が生まれ、親の子どもに対する無責任な放任、必要以上の過保護、学力偏重の思想など、家庭教育の在り方が問題となっている。
  • 子育てに疲れ、心身ともに悩んだり、家庭内に様々な問題等を抱える親が増えてきた。このため子育て支援の施策や相談機関等の充実が一層の課題となっている。
  • 価値観が多様化し、礼儀や地域の伝統的な風習・習慣などが失われつつある。 そこで、地域のリーダー的な壮年が、世代間の交流を図りながら地域リーダーの発掘と育成を行う必要がある。

2.目標に対する課題

  • 家庭の中心的存在である壮年期の人たちが、祖先の残してくれた伝統的な文化や家風を受け継ぐとともに、自分たちにふさわしい家風を創造することは大切なことである。
  • 家庭教育の意義と役割を再認識し、子どもの人格の基本となる望ましい考え方や習慣等を一貫した態度で身を持って教えしつけることは大切なことである。
  • 家庭や地域において、中心的な立場にある壮年期の人たちが、世代間の「架け橋」となりコミュニティーづくりに積極的に努めたり、「桐生を好きな子供」を育てる活動を推進したい。

3.課題に向けての努力点

家庭では

  • 親自身が子どもの手本になるような生活をし、基本的な生活態度をしつける。
  • 地域社会の交流を重視して、積極的に行事等に参加する。
  • 家族の話し合いの機会を増やしたり、家族がともに働く場をつくるように努める。
  • 子どもの教育について話し合い、方針や方法について共通の理解を持ちたい。

園・学校では

  • 明るい家庭を築くための指導を行う。
  • PTA活動を通して、明るい家庭づくりのための話し合いを設け、情報交換する。

地域では

  • 地域で明るい家庭づくりや心豊かな子どもを育てるための意識を高める。
  • 「あいさつ運動」「愛の一声運動」「小さな親切運動」等などを推進したい。

行政では

  • 明るい家庭を築くための各種事業の実施や研修会を開催する。
  • 青少年対策事業の充実を図り、「桐生を好きな子供」を育てる事業を推進する。

5. 高齢期(65歳頃~)の学習目標(5-9) 

学習目標(5-9)
健全な家庭づくりに努め、心豊かな子どもを育てましょう。

1.現状はどうか

  • かつて家庭は祖父母、両親、子どもの三代にわたる生活の場であったが、現在は核家族化の傾向が強く、親子が一緒に生活することが少なくなり、親子でともに働く機会も少なくなった。
  • 長い人生経験を活かして社会奉仕活動に努めたり、地域の人材の育成や各種の催し等に積極的に参加しているお年寄りも増えている。
  • 親子の断絶や家庭内の教育的な機能の低下などにより、「家庭内暴力」「児童への虐待」等が社会問題となっている。

2.目標に対する課題

  • 生活の模範的実践者になるよう心掛け、明るい円満な家庭づくりに協力する。
  • 青少年が家庭や地域の伝統的行事や祖先の業績を理解し、家庭や地域の文化を継承して行くために、指導・助言をしていきたい。
  • 家族が互いに尊重し合い、次代を担う子どものために豊かな経験を積極的に活用したい。
  • 敬老の日の意義を教え有効利用を図る。
  • 豊富な人生の体験を生かして、周囲の立場を尊重し合い温かい心で人に接する態度を育てたい。

3.課題に向けての努力点

家庭では

  • 家族で話し合える機会を多くし、明るい円満な家庭づくりに努める。
  • 家族の負担にならないように自分でできる範囲のことは、自分で行いたい。
  • 相手の気持ちを理解し、感謝の気持ちを素直に伝えるよう努めたり、孫などを正しい方向に導くよう家庭内で指導する。

園・学校では

  • 子どもたちとの交流会を設け、明るい家庭のすばらしさを伝えたい。
  • 高齢者の豊かな経験を生かし、人生の先輩から生活の知恵などについて学ぶ心をもつ。

地域では

  • 率先して明るく挨拶をするように心掛け、「あいさつ運動」を推進する。
  • 老人会の在り方について話し合ったり、グループづくりに努め、各自の能力を生かしたい。

行政では

  • 明るい家庭を築くための各種事業の実施や研修会を開催する。
  • 世代間の交流の場を設け、お互いの理解を深める。
  • 老人会等に指導者を派遣し、協力や援助をする。
  • 広報紙などを活用して、敬老の精神の普及に努める。

2.「生涯学習目標の実践のために」

1. 乳幼児期~少年前期( 0歳~ 9歳頃)の学習目標

学習目標(1-11)
家族の一員としての役割を果たし、明るい家庭生活をしましょう。

現状はどうか

  • 電化製品の普及や生活環境の変化により、家庭の仕事で子どもが体を動かす、汗を流す等の機会と場が少なくなっている。
  • 家族の一員として子どもが、家庭の中で果たすべき役割を設けず、ただ勉強さえしていればよしとする風潮がある。
  • お手伝いをすぐお金に換算する子、それを手段として手伝いをさせる親もいる。

目標に対する課題

  • 家庭とは何か、子どもの家族としての自覚と役割などをどのように意識づけるか。
  • 家庭の中に、子どもの働く場をどう設けられるか。
  • 家庭の中で、進んで仕事や手伝いをするようになるしつけのポイントは何か。

桐生市の主な実践活動

園・学校では

「お年寄りと仲良くし、おじいちゃん、おばあちゃんとわなげをして遊ぼう」、心ふれあおう、親子遠足等

地域では

夏休み子供パンつくり教室、親子料理教室、親子田舎まんじゅう教室、親子餅つき教室、地区ふれあい教室、高齢者学級「孫と遊ぼう1・2・3」、父と子どもの料理教室、ちゃんこ鍋と昔の遊び、地域ふれあい餅つき大会、親子映画会、ふれあいと体操の施設めぐり、親子楽々クッキング教室等

行政では

明るい家庭地域づくり運動推進大会、明るい家庭地域づくり運動推進標語募集事業、家庭健全化運動推進モデル地区事業等

桐生市における今後の課題及び方策について

  • 家庭内で、家事を分担したり協力したりして、日々の生活を過ごす。
  • 親子のふれあいを深め、明るく元気にふるまい、日々の生活を過ごす。
  • 社会の一員としての役割を担うことの大切さを家庭・学校・地域で意識付けをさせる。
  • 「家庭の日」の推進を啓発したり活動をしたりすることで、家族・家庭の大切さを訴える。

2. 少年後期~青年前期(9歳~18歳頃)の学習目標

学習目標(2-11)
家族の一員としての役割を果たし、明るい家庭生活をしましょう。

現状はどうか

  • 人が幸福な人生を送るためには、家庭の持つ役割は大きい。しかし、核家族化に伴い、家庭が持っていた教育的機能が薄れてきている。
  • 家庭は祖父母・両親・子どもの三代にわたる生活の場であったが、祖父母と一緒に生活することが少なくなった。また、子どもが大人の働く姿に接したり、自ら親とともに働く機会も少なくなった。このため、父母がどんな仕事をしているのかを知らない子どもが多い。
  • 地域の連帯感を高めるためのコミュニティーづくりが盛んに叫ばれているが、コミュニティーを形成する最小の単位は家庭である。家庭における好ましい人間関係の育成が、連帯感あふれる市民の育成につながるものである。

目標に対する課題

  • 家族の一員としての自覚を高め、役割を分担する。
  • 家族の話し合いの場を増やし、相手の長所を認め合うようにする。
  • 相手の立場にたって物事を考え、接する。また、心の通い合う言葉遣いをする。
  • 家族の一人一人の立場に立って、適切な行動をとるようにする。

桐生市の主な実践活動

地域では

家庭健全化運動推進モデル地区事業、アオシス運動(あいさつ運動)等

行政では

  • 明るい家庭地域づくり運動推進市民大会、「家庭の日」「少年の日」の推進、明るい家庭地域づくり運動推進標語募集等
  • 桐生市における今後の課題及び方策について
  • 家族そろっての話し合いを大切にし、互いに協力し支えあって生活していくことで、家族の連帯感を高める。
  • 勉強や部活動とともに家事の大切さを理解させ、子どもの年齢に応じた家事を分担し、役割を果たすことで家族の一員としての自覚を持たせる。
  • 職場体験やボランティア活動等で働くことの大切さ、尊さを体験させる。
  • ファミリーキャンプなど家族のふれあいを深めるような事業を提供する。
  • 「桐生を好きな子供」を育てる事業を推進し、青少年対策事業の拡充を図る。

3. 青年後期(18歳~35歳頃 )の学習目標

学習目標(3-10)
家族が互いに尊重しあい、明るい家庭をつくりましょう。

現状はどうか

  • 核家族化の傾向が強まり、親子が一緒に生活することが少なくなったり、子どもが親の働く姿に接したり、親とともに働く機会も少なくなった。
  • 家族がそれぞれの立場で相手を理解し、尊重し合い、相互扶助の立場に立って明るい生活が営めるようになることは大切なことである。しかし、現実には親子の断絶や、家庭本来の機能が低下したために、様々な社会問題も起きている。
  • 家庭や地域の伝統的な行事を取り入れる家庭は減少し、伝統的文化も薄れつつある。このような中で、若い人が家族や地域の伝統的行事を理解し、継承して行くことは大切なことである。

目標に対する課題

  • 家族が話し合いの場を増やしたり、お互いの長所を認め合うことができるようにしたい。
  • 人の話を上手に聞きながら話し合いを進めたり、心の通い合う言葉遣いをすることができる。
  • 家族それぞれの立場に立って、適切な行動をとることができる。

桐生市の主な実践事項

園・学校では

親子で楽しむよもぎ団子づくり、ふろしき活用法、講話「子どものこころの声に耳を傾けていますか」、講話「子どもとともに歩む親として」、親子料理教室、「親子でおやつづくり」などの家庭教育学級等

地域では

各地区の夏祭り、公民館・有鄰館などの施設を利用した文化展等

行政では

母親学級、両親学級、明るい家庭地域づくり運動推進大会、親子料理教室等

桐生市における今後の課題及び方策について

  • 家庭で顔を合わせても、互いに相手を認め合いながら会話をすることが少なくなってきた。家族そろっての会話を大切にし、家族の一員としての自分の役割や家庭人としての責任を理解することが大切である。
  • 家庭で一緒にスポーツやボランティア活動に参加したりするなど、家族で過ごす時間を持ち、何でも話し合える家庭づくりが必要である。
  • 日常生活で習慣としているよい家風を受け継ぎながら、さらに新しい家風を作りあげていけるような家庭にしたい。
  • 「わが家の自慢」などを公民館だよりなどに掲載し、家族のあたたかさや大切さを地域でPRしていく。
  • 地域の伝統的行事や慣習の魅力を若い世代に伝承し、後継者の育成を図る。
  • 地域での人と人とのコミュニケーションを大切にすることが地域の連帯や活性化につながる。地域活動に積極的に参加し、地域における自分の居場所や役割を見つけ、その活動を充実・発展させていくように努めたい。

3. 壮年期(35歳~65歳頃 )の学習目標

学習目標(4-8)
健全な家庭づくりに努め、心豊かな子どもを育てましょう。

現状はどうか

  • 自由時間の増大や生活水準の向上から、家族でともに余暇を楽しむ機会が増えてきた。しかし、娯楽性の強いものが多く、家庭や地域で行う伝統的な行事などは減少傾向にある。
  • 核家族化、少子化、共稼ぎ家庭の増加等に伴い、多様な家庭像が生まれ、親の子どもに対する無責任な放任、必要以上な過保護、学力偏重の思想など、家庭教育のあり方が問題となっている。
  • 子育てに疲れ、心身ともに悩んだり、家庭内に様々な問題等を抱える親が増えてきた。このため子育て支援の施策や相談機関等の充実が一層の課題となっている。
  • 価値観が多様化し、礼儀や地域の伝統的な風習・習慣などが失われつつある。そこで、地域のリーダー的な壮年が、世代間の交流を図りながら地域リーダーの発掘と育成を行う必要がある。

目標に対する課題

  • 家庭の中心的存在である壮年期の人たちが、祖先の残してくれた伝統的な文化や家風を受け継ぐとともに、自分たちにふさわしい家風を創造することは大切なことである。
  • 家庭教育の意義と役割を再認識し、子どもの人格の基本となる望ましい考え方や習慣等を一貫した態度で身を持って教えしつけることは大切なことである。
  • 家庭や地域において、中心的な立場にある壮年期の人たちが、世代間の「架け橋」となりコミュニテーづくりに積極的に努めたり、「桐生を好きな子供」を育てる活動を推進したい。

桐生市の主な実践事項

園・学校では

各種家庭教育学級、PTA・学校支援センターの活動等

地域では

ファミリーサポートセンターの活動、「桐生を好きな子供」を育てる事業開催等

行政では

  • 家庭教育ノートの配布、子育て支援センター・子育てサロンの開設等
  • 桐生市における今後の課題及び方策について
  • 子どもたちが自分の家庭に一番望んでいることは、「家族のみんなが楽しく過ごす」ことである。安らぎのある楽しい家庭であることが必要とされている。
  • いじめ、不登校、児童虐待、青少年犯罪などが問題化されている中で、親が家庭教育の役割と重要性を認識し、自らの教育力を高めていくことが必要である。また、親の人権感覚の育成や人権意識の高揚を図ることが、子どもの健全な人間形成に結びつく。
  • 家庭教育学級の学習機会を充実したり、子育て支援対策・各種相談事業・子育てネットワーク等の充実を図る。
  • 域の教育力の向上を目的とした「地域子ども教室」事業が各地区で展開されている。国では留守家庭の子どものための「放課後児童クラブ」との連携を視野に入れ、「放課後子どもプラン」を推進している。導入にあたっては広い視野から検討し、子どもの豊かな成長や安全面を重視した運用が望まれる。

3. 高齢期(65歳頃~ )の学習目標

学習目標(5-9)
健全な家庭づくりに努め、心豊かな子どもを育てましょう。

現状はどうか

  • かつて家庭は祖父母、両親、子どもの三世代にわたる生活の場であったが、現在は核家族化の傾向が強く、親子が一緒に生活をすることが少なくなり、親子でともに働く機会も少なくなった。
  • 長い人生経験を生かして社会奉仕活動に努めたり、地域の人材の育成や各種の催し等に積極的に参加しているお年寄りも増えている。
  • 核家族が多くなり、家庭内の教育的な機能の低下などにより、子どもの心が健全に育ちにくくなっている。

目標に対する課題

  • 生活の模範的実践者になるよう心掛け、明るい円満な家庭づくりに協力する。
  • 青少年が家庭や地域の伝統的行事や祖先の業績を理解し、家庭や地域の文化を継承して行くために、指導・助言をしていきたい。
  • 家族が互いに尊重し合い、時代を担う子どものために豊かな経験を積極的に活用したい。
  • 敬老の日の意義を教え有効利用を図る。
  • 豊富な人生の体験を生かして、周囲の立場を尊重し合い温かい心で人に接する態度を育てたい。
  • 桐生市の主な実践事項

園・学校では

高齢者によるあいさつ運動・交通指導・花いっぱい運動、戦争体験などの講話、高齢者との交流会等

地域では

料理づくり・昔の遊びなどによる子どもとの交流、老人クラブ連合会の活動等

行政では

家庭健全化運動の推進、家庭の日の推進運動等

桐生市における今後の課題及び方策について

  • 核家族化・少子化や地域での人間関係の稀薄化が進行し、子どもや家庭を取り巻く環境は大きく変化した。家庭の教育力低下が叫ばれる中で、高齢者が果たす役割がますます重要になってきている。
  • 高齢者によるボランティア活動を、各公民館を拠点として積極的に推進する。 生きがいと誇りを持って生き生きと生活することが、心豊かな子どもを育てることにつながっていく。
  • 高齢者の豊富な知識や技能を生かし、地域で子どもたちと交流する機会を持つとともに、協力して共同作業で何かを作り出すことはことは大切なことで、子どもの豊かな感性を育むことにつながる。
  • 共働きの家庭が増加している中、父親の家庭教育の参加を促進していく必要がある。また、高齢者による子育て支援事業を、地域と行政が一体となって推進していく。

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