黒保根歴史民俗資料館(民俗資料室)
2階(第2展示室)
生産・生業、そして衣食住や人生儀礼は大きく変化し、姿を消していく現在です。今は出番をなくし引退したこれらの用具、いわゆる民俗資料は私たちの祖先の生き様が刻み込まれているのです。それゆえに懐かしさは万感胸に迫るものがあります。
主な展示品
イヅメ(缶詰)
藁細工による保温も生活の知恵であろうか
三人遣いの人形
(江戸時代の義太夫人形)
昔人の娯楽を支えた人形たちも今は静かに引退している
山仕事の諸道具
黒ずんだ木挽鋸には生活(たつき)の汗が浸みている
火消しポンプ(竜吐水)
ポンプが導入される以前の消防の主力でした。各集落に配置されていましたが、水沼製糸工場では独自に明治初年に配置していました。
トウモロコシもぎ機
筒の中にトウモロコシを差し込み、中に出ているとがった部分で実をもいだものです。もがれた実は、製穀(吹き割り、粉)されて主食に用いられました。
やきがん(酒の燗)
山仕事に出かける人たちが、一休みして一杯景気をつけるとき使ったものです。焚火をおこし、その灰の中にこれを埋めて酒を温めました。
毛羽取り機
蚕が成長し、繭をつくるときになるとワラまぶしの上に乗せます。蚕はワラまぶしの中で繭をつくりますが、出荷する前に繭の表面の毛羽を取り除き、きれいにするために使われました。
蓄音機
オーディオのアンティークです。この蓄音機で聞く音楽はおそらく雑音も多かったのではないかと思われますが、音質は今よりずっと人間的だったかもしれません。
日掛け貯金箱
戦前の山村ではあまり現金が流通しませんでした。税金、行事などのために、各戸から集めた金がこの中に貯えられました。貯金箱は集落の小さな銀行だったのです。
手あぶりと足温器
現代のように手軽な暖房機のない時代、手足を温めるためにさまざまな工夫がこらされました。手あぶりも、足温器も昔の人の知恵の結晶です。
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このページに関するお問い合わせ
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