熱中症対策

ページ番号1002775  更新日 令和6年4月25日

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令和5年の夏期における桐生市消防本部管内で救急搬送された熱中症の人数

イラスト:木陰で水を飲む人のイメージ

(期間:令和5年5月1日から令和5年10月1日まで)

  • 桐生市:97人(前年より6人増加)
  • みどり市:56人(前年より22人増加)
  • 合計:153人(前年より28人増加)

熱中症とは

日射病や熱射病などの高温環境による障害を「熱中症」と総称しています。
気温や湿度が高い環境での作業や運動により、体内の水分や塩分(ナトリウム)などのバランスが崩れ、体温調節機能が働かなくなり、体温上昇、めまい、だるさなど様々な症状を起こす病気です。ひどいときには、けいれんや精神錯乱・昏睡などを起こし、生命の危険を伴う場合もあります。
家の中でじっとしていても室温や湿度が高いために、熱中症になる場合がありますので注意が必要です。


イラスト:通常の身体は熱が放出され体温が一定に維持される様子
体温より気温が低く、湿度も低い場合
イラスト:体の熱が放出されず体温がぐんぐん上がる様子
体温より気温が高く、湿度も高い場合

こんな人は注意です。

  • 高齢者
    発汗量が少ないなど体温調節機能が低下していることに加え、のどの渇きを自覚しにくい。
  • 子ども
    体温調節機能が未発達のため、温度変化の影響を受けやすい。
  • 肥満の人
    皮下脂肪が熱の放出を妨げる。
  • 持病がある人
    糖尿病、高血圧、心疾患、腎不全などの持病がある人は熱中症を起こしやすい。服用している薬の種類によって脱水症状に陥りやすくなる場合もある。
  • 風邪を引いている人
    発熱、下痢などを伴う場合、脱水症状を招きやすくなる。
  • 汗をかきなれていない人
    急激な気温の変化に対応できず、体に熱がこもりやすくなる。

その他、寝不足や二日酔いなど体調が万全ではないとき、厚着で仕事をする人やスポーツなどにも気をつけましょう。

熱中症の症状

図:熱中症のレベル別症状を表している図

熱失神(レベル1)

直射日光下の野外や高温多湿の室内などで長時間活動していた場合に、抹消血管の拡張によってめまいがしたり、失神したりします。顔色が蒼白で脈拍は弱く速くなります。

熱けいれん(レベル1)

大量に汗をかいた後に水ばかり飲んで、塩分の補給をしなかった場合に起こりやすい症状で、脚や腹部の筋肉などに痛みを伴うけいれんが発生します。

熱疲労(レベル2)

水分不足や大量に汗をかくことによる脱水症状と血圧低下の急激な進行によって、肌が蒼白になり、脱力感、めまい、頭痛、吐き気、倦怠感などの症状がでます。体温は常温か、やや高めです。

熱射病(レベル3)

死亡率が高く、病院で緊急の手当てを要する症状です。体温中枢機能が麻痺してしまうため、汗はかかず、肌が乾燥して赤く熱っぽくなり、体温は39度を超えることが多いです。めまい、吐き気、頭痛以外に意識障害、錯乱、昏睡、全身けいれん等を伴うこともあります。

熱中症の応急処置

イラスト:熱中症の応急処置を受けている様子

  1. 涼しい場所に移動させ、衣服をゆるめ安静にさせる。
  2. 薄い食塩水(水500ミリリットルに対し塩5グラム)またはスポーツドリンクを飲ませる。
    注:意識のない患者には無理に飲ませる必要はありません。
  3. 熱失神や熱けいれんのときは、足を30センチメートルくらい高くして寝かせる(血圧低下のため)。
  4. 体を冷やす。濡らしたタオルを当てたり、扇風機などで風を送り冷やす。わきの下・首・足などを冷やすのが効果的(右図参照)。

どの症状が出ても、意識がない・もうろうとしている場合はすぐに、119番通報(救急要請)をしてください。また、応急処置をしても、症状が回復しない場合、少しでもおかしいと感じたときは病院を受診させるか、救急要請をしてください。

熱中症の予防策

熱中症は適切な予防をすれば防ぐことができます。

こまめな水分補給

イラスト:ペットボトルに入っている水の様子

のどの乾きの有無にかかわらず、定期的に水分を取りましょう。
汗をたくさんかいてるときは塩分摂取も心がけましょう。

熱中症になりにくい室内環境の工夫

エアコンや扇風機を利用し、室温は28度、湿度は70%を超えないようにしましょう。
特に高齢者は、部屋の室温をこまめにチェックしましょう。

注:節電を意識するあまり、熱中症予防を忘れないように注意!!
気温や湿度が高い日は、無理な節電はせず、扇風機やエアコンを使用しましょう。

暑さをやわらげる工夫

  • 通気性・吸湿性の良い衣服の着用
  • 保冷剤や氷、冷たいタオルによる体の冷却

外出時

  • 帽子や日傘・日陰の利用
  • 涼しい服装
  • こまめな休憩

暑さに備えた体づくり

  • ウォーキングなどで日ごろから汗をかく機会を増やしておく。
  • 朝食をしっかり食べる。
  • 寝不足に注意する。

熱中症情報に関するホームページ

総務省消防庁

厚生労働省

環境省

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〒376-0027 群馬県桐生市元宿町13番38号
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