旧模範工場桐生撚糸合資会社事務所棟(絹撚記念館)

ページ番号1002044  更新日 平成28年9月7日

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写真:事務所棟の外観

指定年月日
平成6年10月14日
区分
桐生市指定重要文化財
所在地
桐生市巴町二丁目1832-13
所有者
桐生市
構造
木骨石造 鉄板葺(当初はスレート)
建築年代
大正6年
設計者
小林 力雄
施工
小川建築事務所(現 小川建設)
附指定
倉庫 昭和8年
写真
(昭和20年代の航空写真) 
現在のJR桐生駅南口一帯に鋸屋根工場が連立している。画面右下には現在の事務所棟が見える。
写真:事務所棟の外観
(大正時代)

織都桐生には、かつて幾つもの織物や染織関係の大工場が存在していました。旧日本絹撚株式会社もその一つです。
明治35年12月1日、当時の農商務省の殖産興業施策によって、現在のJR桐生駅南口の一帯に桐生撚糸合資会社として広大な工場を設置したことに始まります。

撚糸とは織物に加工する前の糸に「ヨリ」をかける工程であり、工場の建物は鋸屋根でフランス式の撚糸機を備えた、全国6ヶ所の「模範工場」の一つでした。
明治41年に模範工場桐生撚糸株式会社、大正7年に日本絹撚株式会社と事業の発展に伴い改称されました。日本絹撚株式会社時代は、資本金60万円、敷地14,315坪で日本最大の撚糸工場に発展しましたが、昭和19年8月には軍需工場となり戦後は、現在地での操業は再開されませんでした。事務所棟は一時期進駐軍に接収され使用されたのちは荒れた状態となっていました。
昭和40年代に庶民信用組合の所有となり、金融業を営むため改築され、屋根は鉄板葺となり外壁のモルタルも塗り直されました。このときに1階の上げ下げ窓もアルミサッシに変更されています。
事務所棟の構造は、大谷石造り洋風二階建て外面セメント漆喰、内面漆喰仕上げとなっています。また、屋根については本来スレート瓦でした。

関東大震災以前の洋風石造建造物はあまり見られず、全国的にも貴重なものであり群馬県最古級のものと考えられます。
東日本大震災により破損しましたが、修理工事を行い、郷土資料の展示施設として平成25年4月27日より一般公開されることとなりました。


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