糸繰り・整経

ページ番号1012486  更新日 平成30年5月31日

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整経

整経は、経糸を整える工程です。経糸を本数、長さ、幅などの織物設計に従い均一の張力で巻き取り、織機にセットできる状態にします。
ここでは、整経の前段階から紹介します。

糸繰り

糸繰りの写真

綛糸(かせいと)を糸枠(木管)やボビンに捲きあげます。整経の準備工程です。
綛糸を綛枠にはめ、ここから糸を引っ張りますが、捲きあがりの張力を一定にするために綛枠に錘をさげて、綛枠の回転に負荷をかけます。
糸の太さにより、綛枠にどのくらいの錘をさげるかは、職人の経験のみが知っています。


おもりの写真

整経

糸繰りで作った糸枠やボビンの糸を、ドラムに巻き取ります。これが経糸になります。設計された本数や長さ、幅、糸の配列のとおりに、均一な張力で巻き取られることが必要です。

糸繰りで作った糸枠やボビンを並べます。

糸枠の写真

すべての糸枠は、糸繰りの段階で張力が一定になるように調整されています。
並べる台のことを、糸枠台またはボビン台といいます。


糸を1本ずつ持ってきて、ドラムにセットします。

セットされた糸の写真

糸枠台(またはボビン台)にも張力調整装置があり、糸の太さにより加減します。


ドラムが回転すると、糸が巻かれていきます。

整経の写真

このとき、全長を一気に巻くのではなく、複数回に分けます。1回ごとに巻いた分だけずらし、最終的に設計どおりの幅に巻かれるようにします。
全長がどのくらいなのか、何回に分けたらいいのか、ドラムを何回転させるのか、あらかじめ計算しています。


最後にビームと呼ばれる芯に巻きつけます。

ビームまきつけの写真

ドラムに巻き終わると、最後にビームと呼ばれる芯に巻きつけます。
糸をしっかり張りながら、ボール紙等を間に挟んで調整しつつ巻きとります。


ビームまきつけの写真

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