意匠
先染めの織物では、織り始める前に、どの色をどの位置で表に出してくるか、予め決めておかなくてはなりません。
意匠と呼ばれる工程では、織物設計のとおりの図案を、意匠紙と呼ばれる方眼紙に拡大して写し、ひとマスずつ丁寧に色付けをします。これを意匠図といいます。このとき、織物の組織ごとに色を変えますが、糸の色とは別のものとして色を決めているため、意匠図の印象は、織りあがりとは異なったものになります。
意匠図は、ジャカード織機を動かす指示書(紋紙)を作るために必要になります。
方眼紙のマスごとに色を置いていくため、色と色の境界はドット絵のようになります。波のような柄を作る砂子という技法など、図案を意匠図にするために工夫を凝らします。
昭和の後期ごろから織物の工程の中でもデジタル化が始まり、意匠用ソフトやPCが開発されました。手描きよりもデジタルの方が大幅に作業時間が短縮され、現在ではデジタルでの意匠図制作が主流になっています。
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