重要文化財彦部家住宅
- 指定年月日
- 平成4年8月10日
- 区分
- 重要文化財
- 所在地
- 桐生市広沢町6丁目877
- 所有者
- 彦部篤夫
- 指定物件
- 建物5棟 主屋・長屋門・冬住み・穀倉・文庫倉
- 附指定
- 土地20,607.15平方メートル
石垣、堀、土塁、井戸、祀社を含む - 一般公開
- 午前10時から午後4時まで
- 観覧料
- 大人500円、小人300円
- 連絡先
- 0277-52-6596
- その他
- 平日及び団体の見学については事前にお申し込み下さい
彦部家住宅は、渡良瀬川右岸の小丘陵手臼山の東麓に位置している。
屋敷地は東西約130メートル、南北約100メートルの方形の土塁と濠をめぐらせた一郭と、その周辺の南・北面から山腹にかけて広い田畑・山林をともなっている。
土塁内の中央に主屋、南面中央の追手口に長屋門を配し、北隅の土塁を一段高くした櫓台の西脇に屈折した石垣の搦手口を設け、山麓西端近くに八幡神と屋敷神を祀る。
屋敷内の付属建物は長屋門脇に冬住みと称する隠居屋、主屋北方の搦手口脇に文庫倉と穀倉、主屋北側に突出部(元織物工場)とその関連施設を配置する。
主屋は桁行10間、梁間5間の規模で、東半を土間、西半を居室としている。
柱や梁は全体的に細く、オクザシキの押板形式のトコや、広間がタケスノコ床であったり、構造や手法に古式が見られる。
解体修理工事に伴って土間や建物周辺の発掘調査を実施したところ、当初と考えれる便所、雨落ちなどの遺構や陶磁器などの遺物が発見された。
墨書等は見られなかったが、建築年は江戸時代前期と推定され、関東地方では最古に属する民家とされた。
主屋北面突出部は創建直後に増築され、江戸時代後期には現在の規模になったと考えられる。明治時代以降、織物工場として利用され、中央付近に煉瓦構造の染色窯を設置している。
長屋門の建築年代は明らかでなく、18世紀ころと推定されている。
冬住みは隠居室として建てられたもので、18世紀前期の建築と考えられる。
穀倉は、棟木上端に「安政三年□五月三日」(1856)の墨書が発見され、唯一建築年代が確認された建物である。
文庫倉の建築年代は不詳であるが、穀倉以前の建築と考えられる。
平成7年から平成12年にかけて、建物の保存修理工事の環境保全工事が実施された。
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