重要文化財旧群馬県衛生所(明治館)
- 指定年月日
- 昭和51年2月3日
- 区分
- 国指定重要文化財
- 所在地
- 桐生市相生町二丁目414-6
- 所有者
- 桐生市
- 建築面積
- 255.74平方メートル(延511.48平方メートル)
- 構造
- 木造2階建 桟瓦葺 南面玄関ポーチ付
- 建築年代
- 明治11年8月竣工(1878年)
- 附指定
- 棟札1枚
- 開館時間
- 午前9時から午後5時
- 休館日
- 毎週月曜日・祝日の翌日 年末年始
- 観覧料
- 大人150円 小人50円
群馬県衛生所は明治11年8月に前橋に建てられ、医学校を併設していた。明治12年1月に衛生所は廃止され、明治14年6月には医学校も廃校となった。その後、さまざまなものに転用されたが、昭和3年に当時の相生村が県から払い下げを受け、村役場として現在地に移築したものである。桐生市合併後は相生出張所、公民館として利用されていた。
相生村役場として移築された際に大きな改造が行われていたが、昭和59年1月から昭和61年3月にかけて実施された半解体保存修理工事により、創建当初の姿に復原された。設計者は明らかでないが、棟札から県の技師であると考えられる。
平面は両側に翼屋が突出する「コ」の字型で、玄関を中心にほぼ左右対称である。正面1階は吹き放しのテラス、2階は吹き放しのベランダとなっている。外壁正面は漆喰塗りの大壁造で、その他は下見板張である。窓は上げ下げガラス戸である。屋根は入母屋で目地漆喰塗りが施されている。
この建物は明治初期の擬洋風建築としては比較的本格派に属するもので、地方における公共建築の一遺例として重要であると評価され、内壁が紙貼りなど構造や形式などに大きな特徴が見られる。
保存修理後、「桐生明治館」という愛称を与えて公開するとともに、喫茶室を設けたり展示会場として市民に開放するなど、文化財の活用事例としても好評を得ている。
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