塔婆 石造三重塔

ページ番号1001986  更新日 令和5年6月16日

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写真:塔婆遠景 遠く赤城山を望む
塔婆覆屋 背後に赤城山

写真:納められている塔婆と断面図 上部に経典を収めたと考えられる空間がある

指定文化財について

名称・員数

塔婆 石造三重塔(とうば せきぞうさんじゅうとう) 1基

区分
国指定 重要文化財(石造物)
指定年月日

昭和25年8月29日

所在地
群馬県桐生市新里町山上2555
構造形式
  • 輝石安山岩製
  • 高さ 1.85メートル、下層 幅48センチメートル

相輪、屋蓋、塔身、礎石の四石にて構成される。三層の塔身は一石で造られ礎石から垂直に立ち上がり、中層と上層は「八」の字状に造型される。

それぞれの塔身には朱が塗られ、45の文字が刻まれ、上層から右廻りに中層・下層と読み進める。
基壇と基礎、笠石は塔身の朱を強調するように墨が塗られている。

年代
延暦20年(801年)7月17日

塔婆(石造三重塔)通称山上多重塔は、桐生市新里町山上地区の南西部、西に前橋市と接する台地上に存在する。
本塔は、明治時代から昭和の初期にかけて雑木林であった現在地付近を開墾する際に偶然発見したとされているが、詳細な発見地点等については不明である。昭和4年発行の「上毛及び上毛人」掲載が文献としての初出である。その後、調査研究が進み識者や地元新里村の活動により本塔の歴史的価値が認められ、昭和18年6月9日旧国宝に指定、昭和25年文化財保護法制定により重要文化財に指定された。

写真:覆屋に収められた塔婆、彫られた文字と読み下ろしの文章

内容
如法経(一定の法式に従って筆写した経文。一般的には法華経)を納める。
僧の道輪が延暦20年(801)7月17日に朝廷、天つ神と地祇(国つ神・氏神)、父母、一切の生きとし生けるもの(生類)のために奉る。
無間(仏教で説かれる八大地獄のうちの阿鼻地獄)の苦難より救われ、安楽を得て彼岸(悟りの境地)へ至るために。
※経文は塔身上部に穿たれたくぼみに納められていたと考えられる。

公開情報

公開状況

覆屋内部に安置
覆屋外より常時見学可能

駐車場
有り
トイレ
有り 
冬期は凍結のため利用不可

地図

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