皆沢地区の百万遍念仏

ページ番号1002099  更新日 平成28年1月24日

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写真:百万遍念仏の様子1
佐野方面に向かう飛駒口
写真:百万遍念仏の様子2
皆沢の奥にあたる中の沢

写真:百万遍念仏の様子3
庚申様前

指定年月日
昭和61年12月2日
区分
桐生市指定重要無形民俗文化財
所有者
桐生市梅田町四丁目皆沢地区 皆沢地区百万遍念仏保存会
発祥
江戸時代頃

百万遍念仏は浄土往生のため、念仏を百万回唱えることである。元弘元年(1331)7月に疫病が流行して、京都知恩寺の八世善阿空円が後醍醐天皇の勅を奉じて、宮中において7日間の百万回念仏を修したのがはじまりといわれている。この百万回念仏が本県内に広まったのは、江戸時代になってからと思われる。
皆沢地区における百万遍念仏のはじまりは明らかではないが、江戸時代から継承されているものと考えられ、集落からの悪疫退散として、かつては皆沢川で沐浴したのち、朝から夜まで各戸をすべて回った村の一大行事であったという。
現在では佐野方面に向かう飛駒口、皆沢の奥にあたる中の沢、そして梅田からの入口にあたる庚申様前の三カ所の辻で、毎年盆明けの8月17日の午前中に行われる。地区の老若男女が八畳間ほどに広がる数珠を、鉦と太鼓の拍子にあわせ「ナムアミダブツ」と唱えながら繰りまわし、最後に激しく引き合いながら集落の外に追い出して終わる。
皆沢地区の百万遍念仏は、桐生地方に伝わる数少ない民俗信仰の一つである。

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