青少年野外活動センターQ&T「秋イチョウの葉はなぜ赤くならないの?」

ページ番号1001675  更新日 平成28年1月24日

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写真
自然はなんてすばらしい色を作るのだろう

紅葉と落葉

右の写真は、イロハモミジの落葉です。せっかくきれいに紅葉したのにもったいないです。
では、なぜ葉は落ちるのでしょう?
秋になると葉の中のたんぱく質、核酸、クロロフィルなどが分解され、窒素・リン・カリウムなどの栄養素になり、種や地下茎などにためられます。このぬけがらが落ち葉なのです。葉は年老いるときれいな色になり、やがて死ぬのです。

イチョウの葉は赤くなれない

「金色の小さき鳥の形して 銀杏散るなり夕日の丘に」 与謝野晶子

夕日の赤い光に照らされてもイチョウの葉は鮮やかな黄色なのです。黄色の葉になるものには、プラタナスやイタヤカエデなどがあります。

紅葉のメカニズム

イラスト:モミジとイチョウ 紅葉のメカニズム(葉の成分:クロロフィル、こわれかけのクロロフィル、カロチノイド、糖分、アントシアン)
注:クロロフィル
光合成をおこなうための色素
注:カロチノイド
葉が緑色になる前に葉を紫外線から守るための色素

紅葉(黄葉)は、上の図のようにクロロフィルの分解によっておこるわけですが、木の種類によって、葉で作られた糖分が、葉に残ってしまい、それがアントシアンに変化して赤くなるものがあるのです。
イチョウの場合、葉で作られた糖分が幹の方に吸収されてしまうので赤くなれないのです。
なお、クヌギやケヤキなどの褐色はタンニンの働きによってなります。

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