【移住者インタビュー】黒保根町CASE.01 浅井さん

ページ番号1020917  更新日 令和4年10月14日

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浅井家の写真

  • 家族構成 浅井陵、薫、うた
  • 移住年月日 2021年7月30日
  • 移住前居住地 東京都北区
  • 移住前職業 夫:訪問看護師 妻:保育園の調理員
  • 現在の職業 夫:地域包括支援センター(黒保根地区)の職員
  • 住居の取得方法 賃貸(戸建て、定住促進住宅)

黒保根に来るまではどういう暮らしをされていましたか?

群馬県前橋市に生まれて、高校卒業までは前橋市にいました。
大学への進学と同時に群馬を出て、黒保根に来るまでは都内で看護師として働いていました。
新卒で病院の看護師として就職しましたが、疾患を持ちながら自宅で生活している人の支援に興味を持つようになり、黒保根に来る直前期は訪問看護にシフトしていました。勤務場所が変わったり、おもしろそうだと思ったところがあったりすると引っ越しをしてたので、墨田区や船橋、赤羽など、いろいろな場所に住みました。赤羽ではシェアハウスに住んでいました。
「やりたいことはやってみる」マインドで、職も住処も、いろいろと経験できたなと感じています。

移住のきっかけは何だったんですか?

群馬を出たときから、いつかは群馬に戻って生きていきたいと思ってはいました。
実は一度、群馬に帰ってきたりもしたのですが、もうちょっと都内の医療業界で勉強したいと思って、また群馬を出ていたんです。
訪問看護師として働いて、赤羽のシェアハウスに住んでいた時に今の妻と出会い、結婚したんですが、妻に「そろそろ群馬に帰りたいんだ」という話をしたら、快諾してくれて。本当に嬉しかったです。
ちょうどそのころ、たまたま都内で知り合った人が黒保根に住んでいて、「黒保根は移住支援してるし、自然も豊かで、いいとこだよ」なんて話を聞いたんです。
じゃあ現地に行ってみようか!ということで、すぐに見に行きました。

すぐに黒保根に下見に行ったんですね!

そこはもう、勢いです!
妻と一緒に黒保根を見に来て、地域おこし協力隊(当時)の方がやっていた民泊に泊まって、地域内をいろいろと見て回りました。
この時、直感で「ここだ」って思って、もう決めちゃいました。
僕も今回のインタビューに向けて考えてみたんですよ。決め手は何だったかなと思い返したんですけど、「ここに住んだら楽しそうだな」っていう直感だったんです。
そこからはもうバタバタでしたけど(笑)

2021年の4月に結婚して、5月に黒保根に下見に来て、6月には移住を決めて、7月に引っ越し。
我ながらものすごいハードスケジュールで動いていましたね。
今年(2022年)の2月には長女が生まれたので、昨年度は人生が一気に動いた感じです。

お仕事はどうされたんですか?

仕事中の浅井さんの写真

それがですね、移住に伴って都内の訪問看護師の仕事を辞めて、そのまま無職の状態で黒保根に来たんです。
とにかくすぐに黒保根に移住するぞ、って決めてたので、仕事は行った先でどうにかしようと思って。
移住してしばらくは、医療関係の単発アルバイトがけっこうあったので、それに行ってました。
元々東京にいたときから地域づくりにすごく興味があったので、黒保根では地域の人と関われる仕事をしたいなと思っていたんです。赤羽で、お寺の焼き芋イベントや商店街のストリートピアノでスタッフをしたり、地元の催しに参画しているうちに自分の方向性が定まってきたんです。
そんな中で、包括支援センターから声がかかって、地域の人たちの相談を受けたり、見守りをしていると知って、「自分がやりたかったことそのまんまだ!」と思って、すぐにやりたいって答えました。
これで就職が決まったので、もう行動力のおかげだと思います。

訪問に出かける浅井さんの写真

なので、実は黒保根で働き始めてまだ1年も経ってないんです。4月採用なのでまだ5か月です。
黒保根歴も初心者マークだったから、最初は「どこどこの家だよ」って言われても、全然地理がわからなかったんですよ。
字が水沼、上田沢、下田沢、宿廻、八木原、さらに下に、呼び名がいっぱいあるじゃないですか。
まだまだ勉強中です。

実際、黒保根に住んでみていかがですか?

やっぱり空気と水と野菜がおいしいです。人が生きるためのベースとなるものがハイスペックなんです。
直売所で売っている野菜も本当に当日の朝採ったものなので瑞々しいんですよ。
それから黒保根のみなさんは自分で野菜を作ってるので、「さっき採った」野菜をお裾分けしてもらうこともあります!
地域の人たちがみんな優しいし、よそ者の僕たちを受け入れて見守ってくれるのでありがたいです。

あと、田舎は車が必須ですが、車さえあればまちへのアクセスは良い方だと思います。
僕の家からだと15分くらいで大きなスーパーに行けますし、東京都内へ1本で行ける駅へも20分くらいで行ける。
景色がいいのも田舎の魅力ですよね。赤城山の峰々が本当に近くにあって、「あ、僕いま赤城山の麓で生きてるんだ」って思うと感動します。

では、黒保根に移住して困ったことは?

冬が寒い。冬がめちゃくちゃ寒い。
本当に凍っちゃうんじゃないかってくらい寒かったです。ストーブが必須アイテムです。
それから蜂ですね。特に蜂の巣はいろいろなところにできるので、どうしたらいいか心得ておかないと。僕はまだ住んで1年ですけど、アシナガバチの巣を3つ、自分で駆除しました。
ちなみにスズメバチの巣は行政に要相談。駆除費用の自己負担が軽くなる場合がありますよ。(令和4年度現在)

あとは、運動不足になりましたね。基本的に車で移動するので、ぜんぜん歩かないんです。
赤羽にいたときは、通勤は電動自転車で45分くらい、そこから訪問看護も全部電動自転車での移動だったんで、1日に4時間くらい自転車漕いでました。
ほかにもなんだかんだで体を動かしていたんですよね。商店街で買い物すれば1時間くらいはすぐに歩いちゃいますし。
黒保根に来たら車ライフになっちゃって、運動不足を解消するために、自宅の一室をトレーニングルームにしました。
黒保根で唯一のトレーニングルームだと思います(笑)

都会と田舎、ここが違うぞ!ということは?

道路愛護作業は初めてでした。(※道路愛護…春と夏にある、道路清掃活動。日曜日の朝に各地域で集まって、草刈りやごみ拾い等をします。)
最初、僕は草刈り鎌を持って参加したんですけど、あれは恥ずかしかったです。
みんな当たり前に草刈り機を持参してくるんです。「え、持ってなきゃいけないの?」って戸惑いました。

でもね、結局僕も買いました。庭の手入れもあるし、畑やるなら畑の手入れもあるし、あればできることが増えるんですよね。

そうそう、せっかく田舎に来たなら野菜作りもやりたくて、いま近所の方に土地を貸してもらって、そこで家庭菜園をやっているんですよ。
といっても、かなり広い土地を貸してくれたので、もう家庭菜園の規模を超えているというか…。
「いっぱい育てられるね」なんてご近所さんは言ってくれましたけど、未経験の僕にはいきなり試練でした。
でも、初めてやるときは地域おこし協力隊の方がトラクターで耕してくれて、キャベツとトマトとオクラを植えられました。
草刈りが必要なときは、近所の方も手伝ってくれましたし、本当にみなさん優しいです。

実は、最初はトマトとオクラだけ植えようと思ってたんですけど、キャベツの苗を大量にもらっちゃって、せっかくだからって植えたら、もう虫だらけ。
ほぼ無農薬でやりたいと思ってたので、手入れが本当に大変でしたが、これもいい経験になりました。
これからは白菜やほうれん草をやりたいです。ちょっと最初に植えすぎちゃったんで、控えめにね(笑)。
 

ご近所づきあいは、都会の方は気にする方が多いですけど…

僕は楽しんでます。回覧板を届けるついでに世間話したり、畑作業やってると声かけてくれたり。
移住して最初の頃はコロナ禍でイベントが中止で、近所にどういう人がいるかも分からなかったです。
地域行事も全部なくて、なかなか挨拶にも行きづらくて。本当に班の人(※隣保班のこと)たちだけとの付き合いみたいな。
だんだん知り合いが増えてきて、散歩をしていると近所の方が声をかけてくれたり、家に野菜を持ってきてくれたりします。なかには、娘に会いに来てくださる方もいて、人の温かさに触れて暮らしています。

薫さんにもお話を伺えました。 田舎への移住に抵抗はありませんでしたか?

笑顔の浅井家の写真

夫が好奇心の塊で、いっしょにいたら楽しそうと思って結婚したので、「群馬に行きたい」って言われた時も、ついていったらおもしろいだろうな、と思いました。
とってもタイトなスケジュールの中で移住を決めて敢行したので、周りが心配していましたが(笑)。

東京では、雑貨屋に用がなくても行ったりとか、テレビで見たスイーツを食べに行ったりとか、お洋服も好きで、結構いろいろ動いていました。
それができないのは最初はちょっと寂しかったけど、こっちにいて街に出る方が私は好きだって感じました。山にいてたまに街、が特別感があるなって。

あと、いずれ薪をたいてみたいので、キャンプ場も近いし、この環境だからいいなと思っています。
すぐそこにあって、で、もう帰りたいってなったらすぐ帰れる距離にある(笑)。
娘がもう少し大きくなったら、楽しみですね。

移住前と移住後で近所づきあいの仕方は変わりましたか?

そうですね。こっちの方が私は挨拶がしやすいですね。
東京で知ってる人は周りにいなくて、仲良くなろうっていうのもしなかったです。
趣味とか興味が共通する人のコミュニティがいっぱいあるので、そういうところで友達を作って、少し離れてても会いに行ける距離だった。
友達がほかにいるから、近所でわざわざっていうのはしなかったなと思います。

こっちだと、娘を連れて散歩しているときにちょっと畑されてる方にあいさつしたり、きゅうりの漬け方や食べ方を教えてもらったり。
長く話すというよりは、今日は涼しいねとかそのくらいのちょっとしたお喋りですけど、それが楽しいです。
お隣が庭に出てるときにたまたま会ったら話すとか。

黒保根に住んでいて、いいな、と思うことを教えてください。

夜の静けさと朝の鳥の声、朝日が山のところを昇ってくるところが嬉しい。
隣に川があるんですけど、音が心地よくて、今日もここにいてよかったな、って折に触れて感じています。

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