【移住者インタビュー】黒保根町CASE.03 鈴木さん

ページ番号1021211  更新日 令和5年1月18日

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鈴木さん夫婦の写真

  • 家族構成 鈴木長太郎、妻、息子
  • 移住年月日 2007年12月
  • 移住前居住地 旧桐生市内(その前は水戸)
  • 移住前職業 無職
  • 現在の職業 燻製製造
  • 住居の取得方法 新築(戸建て)

黒保根に来るまではどういう暮らしをされていましたか?

幼少期は主に桐生市で、高校を卒業して、歯医者の機械を作るメーカーに就職しました。転勤があったのでいろいろなところに行ったよ。
札幌に行って、東京に戻って、宇都宮、また札幌、千葉、仙台、最後は水戸。東日本のあちこち。その場所その場所で特徴があって、おもしろかったな。
水戸で退職してからは、僕の母親の介護があったので桐生市に戻ってきて、2年くらいはまちなかの母親の近くに住んでいました。

黒保根に住もうと思ったきかっけは?

途中からは母が車椅子の生活になっちゃったんで、引っ越しをしようと思っていたんですよ。別々に住んでたんですけど、母の家も狭いし、僕はマンションに住んでたから。
僕は釣りが好きで、よく楡沢(黒保根町内の地域名)にフィッシングに来ていたんです。
その帰り道に土地があったのを見て近所の人に聞いたら、処分するらしいとのことだったので、タイミングよく買うことができました。
黒保根に住むことが決定したのはこの時。 地鎮祭もして、家ができあがる1週間前だったかな、母が他界したので、いまは僕たち夫婦と子どもで3人暮らしです。

そういえばお隣さんは娘さん夫婦ですね。

ちょうど移住の時期に娘夫婦も黒保根に来てね。
もともとは東京にいたんだけども、田舎に住みたくて、桐生市の梅田に引っ越してきてた。
僕が買った土地が広かったので、もし家を建てるなら同じ敷地にどうだと提案したら、お隣にやってきました。
娘夫婦の家は基礎や骨組み、外側は施工業者で、内装は自分たちでやってたよ。すごいよね。でもとても楽しそうにやってた。
僕の家も新築。歯医者の機械を作るメーカーに勤めてたのもあって、歯医者開業のときに携わったりして、ある程度中の構造の知識があったので、自分の家もちょっと同じような作りにしたんだ。
それこそ玄関入って受付、台所スペースは待合室にして、リビングは機械を置いたら処置室になる。そうしたらすぐにでも歯医者ができるよ!(笑)

新築にした理由は燻製づくりのためですか?

燻製の設備を見る鈴木さんの写真

なかなか空き物件が無かったっていう理由もあるんだけども、僕は燻製づくりもやるから、それができるスペースが必要だったんだよね。
燻製って煙が出るし、においもつくから。
燻製づくりはもうかなり長いことやってて、仙台にいたときからだから…20年以上かな。
最初は釣った魚をご近所にお裾分けするためだったんですよ。
釣果をそのままお裾分けしても、何回目かからはみなさんちょっと困ってくる。
そこで燻製にしたら調理の手間も省けるし保存がきくってことで、喜んでくれたんだ。
素人から始めて、だんだんといろんな食材の燻製に手を出して、今は乾き物とかね、豆腐もやってて、9種類くらい。趣味、というかもう道楽の範囲になっちゃったよ。
今は月に何回か、イベントに出店しています。
楽しみながらやりたいので、自分のペースでできる程度にね。あんまりたくさん出ちゃうと、仕込みで大変になっちゃうから。

鈴木さんが作った燻製の写真

黒保根のいいところは?

ヤマザクラの枝を手にお話する鈴木さんの写真

これは僕が燻製づくりをやっているからなんだけども、ヤマザクラで薪が作れるところ。
燻製の燃料っていろんな種類の木が使えるんだけども、どうやらヤマザクラがいい香りのようで、この枝が簡単に入手できるのは黒保根でよかった、と思うところです。
黒保根ではいたるところに生えているので、よく伐採をしてるんだよね。あとは捨てるだけの切った枝を僕が2次利用させてもらうんだよ。
あとは、鼻づまりがなくなったこと。ここに来るまでは、年に4回くらい、鼻が詰まってどうしようもないなんてことがあったんだけど、黒保根に来てからは無い。やっぱり空気がいいからでしょうね。
それから、水源に近いから水もいい。近所の豆腐屋さんも、黒保根のきれいな水を使ってる。豆も黒保根で育ててるんじゃなかったかな。

そういえば、このあいだ黒保根学園の子どもたちが豆腐屋さんに来てたね。学校の授業として、地元の黒保根のことを勉強する時間があるんだって。
自分の足でまわってみて、地元のことを知るっていうのはいいことだと思う。
それに僕らの時代はひとクラス50人とかいたような時だから、少ない子供にあんなに熱心に先生がついててくれるっていうのもいい。
子育てって、移住を考えている若い家族には重要なことだから、もっと黒保根学園のことはアピールしてもいいんじゃないかな。
僕はすごくいいことをしてると思うし。
あと、黒保根には芭蕉の句碑がいくつかあるよね。ルート的には寄ってないはずなんだけど、弟子か、芭蕉が好きな人が作ったんだろうなあ。
近くにあるやつは、「山路来て 何やらゆかし 菫草」って書いてあった。その句碑のたもとにある橋は菫橋。なんだかおもしろいよね。

黒保根に来て独特だなと思ったことはありますか?

にこやかに話す鈴木さんの写真

独特の習慣…道路愛護は初めてだったね。自分の家の周辺道路をきれいにするやつ。
近所の人とも顔を合わせる機会にもなるよね。
あと、この地域には赤城神社があるんだよね。この地域のお祭りっていったらそれかな。
歴史の古い神社やお寺が黒保根にはけっこうある。
栗生神社や医光寺が有名だけど、忠綱様ってこの辺の人たちが呼んでるところもある。(忠綱大明神、赤城大明神のこと)
歴史的には270年くらいあるんだって。黒保根でも一番古いお社らしくて、彫刻も見たらなかなか。
ただ、やっぱり建物に歴史があるってことはそれなりに修繕が必要になってくる。地元で今までお金を出し合って担ってきたけど、軒数が少なくなると負担しきれない、っていう声も出てくる。
歴史のあるやつだから朽ちさせちゃもったいないんだけど、現実的な問題に直面したりはする。

黒保根に移住を考えている人に一言お願いします

「住めば都」! 大きな期待を持ちすぎないこと。
住めば都だと思えば、どこ行ったって同じですよ。
でも黒保根は特に良い、それだけは言える!

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地域振興整備局 黒保根支所地域振興整備課 建設係
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