桐生自然観察の森 園内情報 平成28年6月
平成28年6月22日(水曜日)
管理ヤードの池の周りにキツリフネが咲いています。狭い谷間のこの場所は生い茂る木々に太陽が遮られ少し薄暗い場所です。でも、木漏れ日が池の水面にあたり、ゆらゆらと揺れている素敵な場所です。そして今はキツリフネの黄色い花が明るく出迎えてくれます。
池の周りで、ふわりふわりと飛んできて、葉にとまったトンボがいます。モノサシトンボです。
細長い腹部にはモノサシの目盛のような、竹の節のような規則正しい模様が付いています。あまり警戒心が強くないのかすぐ近くでカメラを構えても逃げません。4~5センチメートルの小さい体に、まさに眼鏡のような眼が印象的なトンボです。
平成28年6月20日(月曜日)
友の会の田んぼでは、ときたまゴイサギがいるのですが、今日は、大きなカエルを食べようと四苦八苦している姿を見かけました。 そんな姿を写真でご紹介します。




はじめは、カエルの後ろ足をくわえていたのですが、それでは飲み込めないらしく、カエルの向きを変えるために何度も水につけるような動作をしていました。10分位見ていたのですが、カエルが大きすぎるのか、なかなか口の中に入っていかず、カエルも食べられまい動いたり膨らんでいるので、「自然界ではエサにありつくのも一苦労なのね」と思わずにはいられない一幕でした。
平成28年6月13日(月曜日)
一日中雨が降っています。
バラバラと葉を打つ音や、ポタポタ・パタパタと滴が落ちる音が耳に心地よいです。
タカトウダイの葉の上には雨粒が集まって大きな水滴を作っています。
園路を歩いていると、葉の裏側で雨宿りをしていた蛾があちこちから飛び出し、別の葉の裏へ消えて行きます。
思っているよりも森の中は賑やかです。イロハモミジの葉の上には雨に当たるのもかまわずキンモンガが止まっていました。
雨の日は雨の日で楽しい観察の森です。
ぜひ、遊びにいらして下さい。
平成28年6月10日(金曜日)
昨日とうって変わって、朝から暑い観察の森です。10時の気温は25度。
今日は管理ヤードで田植えです。黒米とアサノヒカリの2種類を植えつけました。職員と友の会の方、総勢7人で作業を行いました。
ぬるく温まった田んぼの水辺にはシュレーゲルアオガエルの卵塊が産み落とされていたり、既に大きく成長したヤマアカガエルのオタマジャクシが逃げ回ったり、賑やかでした。
作業の後には風が吹き渡り、日陰で休みを取っていた私たちの体を冷やしてくれました。
ゼフィルスのもりで白い小さなチョウを見つけました。後ろの翅に尻尾のような突起があります。
ミズイロオナガシジミです。6月3日の園内情報でお知らせしたゼフィルスの1種です。名前にはミズイロと入りますが、翅の表は濃い灰色、翅の裏は写真のように白地に黒の模様です。丸みを帯びた翅は貴婦人のスカートを思わせる優美な作りです。
平成28年6月9日(木曜日)
今日は、午前中に雨が降っており湿度も高かったので、爬虫類や両生類が元気なようでした。
「ひょっとして」と大沼をのぞいてみたら、アズマヒキガエルの子ガエルの上陸が始まっていました。
イトトンボの沼の大沼には、アズマヒキガエルのオタマジャクシがたくさんいたのですが、それが子ガエルとなり上陸し山へ向かいます。上陸は始まったばかりで、沼の中には、しっぽの生えたオタマジャクシがたくさんいますので、しばらくは観察できるのではないかと思います。
この時期、さくらの道や大沼の周辺を歩く際には、足元をよく観察してみてください。5ミリメートル程の小さな小さなカエルが見つかるかもしれません。
イトトンボの沼の中沼では、ヒバカリが2匹獲物を狙ってジッとしている姿を見つけました。2匹は大きさも同じ位なので、もしかしてヒバカリ兄弟?と想像しながら観察していたのですが、特に協力し合うでもなく、お互いに違う獲物を狙っているようでした。
こちらは、ヤマアカガエルのオタマジャクシを狙っているようで、潜って狩りにチャレンジしましたが、オタマジャクシの尻尾をかじっただけで逃げられていました。
ヘビは苦手な方も多いとは思いますが、観察してみると意外と愛嬌があるので、観察対象としては面白いかもしれません。
平成28年6月6日(月曜日)
体長2ミリメートル程の鮮やかな赤色の生きものがいました。あまりにきれいな色なので皆様にご紹介します。
こちらは、キジラミの仲間でベニキジラミといいます。アケビなどを食草とするそうで、今回もミツバアケビで発見しました。
小さな小さな生きものも、じっくり見るととてもきれいな色合いをしていたり、柄をしていたりします。たまに、葉っぱや地面に目を近づけてみると、いろいろな発見がありますね。
皆様も小さな世界に目を向けてみると、何か発見があるかも!
平成28年6月3日(金曜日)
今日も風はやや強いですが、晴天に恵まれたおかげで気温も上がり、虫たちも活発に動いています。
虫たちを観察しようと観察の森を歩いていると、アカシジミがやってきました。

アカシジミは総じてゼフィルスと呼ばれる、樹上性のシジミチョウの仲間です。
里地でもよく見かけるヤマトシジミなど、比較的低い位置を飛翔するシジミチョウとは異なり、アカシジミは食草であるコナラやクヌギ等の樹木の梢ぐらいの、高い位置を飛び回ります。
観察の森でも6月に入り、その姿を見かけるようになってきました。
6~7月にかけては、さらにゼフィルスの仲間数種の姿を見かけるようになってきます。
小さいながらも美しい、ゼフィルス達の姿を、ぜひ見に来てください。
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