桐生自然観察の森 園内情報 平成28年7月

ページ番号1009754  更新日 平成28年7月29日

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平成28年7月27日(水曜日)

本日は、桐生高校から職場体験の生徒さんが来てくれました。
イベントのサポートをしてもらったり、園内調査のお手伝いをして頂きました。

また実習の一環として、園内情報も書いてもらいました。
では、職場体験生がお送りする、本日の園内情報をお読みください。

今日はアズマヒキガエルの今年生まれた個体をたくさん見ることができました。元気に飛び回っており、ゼフィルスの森上部まで登ってきていました。尻尾も完全になくなり,すっかりカエルらしく姿を変えています。しかし大人のずんぐりむっくりな体になるにはもう何年かかかりそうです。また、トウキョウダルマガエルやヤマアカガエルなどのアカガエル科のカエルも多く見られました。

今年生まれたアズマヒキガエル

ちごゆりのみちでは大きなヤマユリも咲いていました。顔ほどもある大きな花からはとてもいいにおいがしました。ヤマユリの球根はニホンイノシシの好物で丸ごと食べてしまうそうなので見れて良かったなと思いました。

ヤマユリの花

また、前日雨が降ったからかキノコがたくさん生えていました。タマゴダケをはじめ、様々なキノコが良く見られ、特にタマゴダケはとてもきれいでカサがつるつるしていました。午前中にはまだカサが広がっていませんでしたが、4時ごろには綺麗な筋の入ったカサが広がっていました。タマゴダケもまた食べられてしまうことが多いので、ひと目ご覧になりたい方はお早めにお越しください。

タマゴダケ

職場体験生には、イベントの中で昆虫のスケッチを行う際に、子供たちにやさしく、熱心に指導もして頂きました。
とても頼もしい職場体験生でした。

平成28年7月11日(月曜日)

梅雨の合間の夏日です。
朝から暑く、友の会田んぼではトンボが飛び回っています。そして頭上を鳥の影がサッと通っていきます。

写真:キセキレイ

次に現われたのは、キセキレイでした。尾を上下に振りながら枯れ枝にとまっています。

写真:オオシオカラトンボ

濃い水色の大きなトンボが飛んでいます。オオシオカラトンボのオスです。何匹も飛んでいて、よく見ると産卵をしているメスもいます。
腹部のるり色が目立つのはクロスジギンヤンマでしょうか。池の上を休まずに飛び続け、時々オオシオカラトンボの目の前に飛び出し、追い払おうとしています。

写真:シオカラトンボ

池から飛び出す枯れ枝に、少しスマートなシオカラトンボのオスがとまっています。大形のトンボたちに少し遠慮しているようです。

今日は一日中ニイニイゼミがチーと鳴いています。夕方にはカナカナカナとヒグラシが鳴き始めるでしょう。ミンミンゼミは小学校が夏休みになる頃に鳴き始めます。

たくさんの生きもので賑やかな観察の森です。夏休みには小学生向け、親子向けの行事を開きます。夏休みの思い出にぜひお出かけ下さい。

平成28年7月7日(木曜日)

 7月7日・8日の2日間で、桐生市立商業高校2年生の2名が就業体験にやってきています。観察の森の仕事や施設の役割等を学んでいただくため、職員と一緒に様々な仕事にチャレンジしてもらっています。
 本日は、園内の生物情報を収集する園内調査等を行ってくれましたので、彼ら2人それぞれの目線で、園内の様子をお伝えいたします。
 
 夏の日差しが降りそそぐハンミョウ広場で、淡く美しい黄色の花を見つけました。


 

写真:ノカンゾウ花
ノカンゾウ
写真:ヤブカンゾウ花
ヤブカンゾウ

 一枚目の写真はノカンゾウです。花びらが赤みを帯びて、一重なのが特徴です。
更に、近くを探ってみるとノカンゾウと瓜二つの、綺麗で可愛らしい花を見つけることができました。この花は、ノカンゾウとは全くの別種。名をヤブカンゾウと言います(二枚目の写真)。色も形もそっくりですが、よく見ると、花びらが八重になっているのがわかります。この2つの花、図鑑では、花期が7月~8月となっています。観察の森では、ちょうど今が見頃です。是非 皆さんもこの可憐で、生命力あふれる花を間近で見てみてください。

 生態調査ということで、園内を周らせて頂きました。森の中には、このような美しい花がまだまだあって、とても楽しかったです。他にも、園内には生き物のヒントがいっぱいあり足跡でシカやイノシシなどの動物を判断できる職員の方は、凄いと思いました。明日も職業体験があるので、まだまだ園内の生態を身近に感じたいと思います。

写真:ニホンカナヘビ

 本日は、イトトンボの沼でニホンカナヘビを発見しました。
 ニホンカナヘビは木道で日向ぼっこをしてゆっくりしている時に、ニホントカゲと遭遇してしまい、さっとどこかへいなくなってしまいました。ニホンカナヘビは体がカサカサしていて、尾が長いのが特徴です。ニホンカナヘビは、木道だけでなく、民家の近くにも姿を現します。観察の森では、イトトンボの沼の木道で体を伸ばして日光浴をしています。

 今日1日、園内調査をする中で、他にもさまざまな生き物が生息していて驚きました。普通では見られない生き物を見ることが出来てとても楽しかったです。また明日1日あるので頑張っていきたいです。

平成28年7月1日(金曜日)

梅雨の合間、久しぶりに晴れました。
センター裏のアワブキの葉に小さなイモムシを見つけました。どこにいるか分かりますか?

写真:葉に擬態したイモムシ

大きさは1.5センチメートル。頭部に角状突起という角のようなものが2本あります。
食べ残した葉脈の裏側で、じっとしています。小さな葉片をカーテンのように食べ残しておいて、上手に隠れています。

写真:角の生えたイモムシ

同じ木に4センチメートルに成長した終齢幼虫を見つけました。角状突起が頭部の2倍ほど長くなり、悪魔かピエロかという顔つきです。体の色は濃淡2色の緑色に変わり、葉の上で生活します。

写真:スミナガシ前蛹

他にも幼虫がいないかと探してみると、葉の裏に前蛹(ぜんよう:蛹になる直前の状態)がぶら下がっているのを見つけました。体は薄茶色に変化し、頭を下にしています。午前11時50分のことです。午後3時まで様子を見ていましたが、前蛹のままで蛹にはなりませんでした。枯葉に似た蛹になるというので、見るのが楽しみです。
イモムシという弱い生き物ですが、いろいろなものに擬態しながら成長していく生き物の巧みさ、たくましさに感心した1日でした。

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