桐生自然観察の森 園内情報 平成28年8月

ページ番号1010014  更新日 平成28年8月29日

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平成26年8月26日(金曜日)

青空が広がり、観察の森ではミンミンゼミやツクツクボウシが元気よく鳴いています。園内では野菊の仲間が咲き、オニグルミやまだ緑色の若いクリのイガが落ちています。木陰は涼しく、秋が近づいています。

昨日に引き続き大学生2人がインターンシップに来てくれました。
今日の午前中は、M君にはシイタケのほだぎ管理作業など園内の整備作業を、Iさんには園内調査とホームページの更新を担当してもらいました。午後は2人でホールの展示写真を夏の生き物からキノコに替えてもらいました。

さて、園内では今日はどんな生き物に会えたでしょう。Iさんの発見した物をお読みください。
 

写真:大きく成長したトチの実

ネイチャーセンターの前でトチノキの実を見つけました。丸くてざらざらした実です。

写真:トチの果実・実・果皮

割ってみたところ、中から茶色でころっとした丸い実が出てきました。とてもクリの実に似ていたので驚きました。

写真:ザトウムシ

関東ふれあいの道を歩いていると、クモらしき生き物を発見しました。しかしそれはクモではなくザトウムシという生き物でした。クモとは違い、8本に見える足のうちの2本は触角です。

M君・Iさんは園内調査をとおして、色々なことに気づき、興味を持って動植物に接してくれました。2日間という短い間でしたが、それぞれの仕事を熱心にこなしてくれました。きっと良き社会人になると思います。お疲れ様でした。

 

平成28年8月25日(木曜日)

本日と明日の2日間、大学生2人がインターンシップに来てくれています。観察の森の役割を理解してもらうため、職員の仕事に励んでもらいました。

本日、園内調査に出てくれたM君の目線で、園内の様子をお伝えいたします。

写真:ミミズ

植生回復観察ゾーンを歩いていると、道の脇で何やらゴニョゴニョ動く生き物を見つけました。それは体長15センチはあるであろうとても太いミミズでした。捕まえようとすると、ミミズとは思えない程の勢いでサササっと逃げ出しました。よくコンクリートの道路で干からびているミミズを見ていたので、大きさも動きの速さもそれとは大違いでとても驚きました。一苦労の末、持ってきたビニール袋に捕まえ捕獲を完了しました。

写真:カツラの黄色い葉

さくらのみちを通ると洋菓子のような甘い香りが漂ってきました。この香りの元は、落葉して茶色くなったカツラという葉から発せられる匂いでした。とても甘い香りで思わず口にしたくなってしまいした。カツラは秋早くに葉が黄色く色づき、目と鼻を楽しませてくれるそうです。

明日はIさんに園内情報を紹介してもらう予定です。お二人には他にもホールの展示入れ替え作業や園内の整備作業など、職員と同等の仕事を経験していただきます。

平成28年8月19日(金曜日)

蒸し暑い日が続きますが、観察の森の園内では秋の花が咲き出しています。

写真:シラヤマギク

野菊の代表種、シラヤマギクです。木陰が好きで、さくらのみちやセンター裏の道に多く見られます。花びらがまばらなのは、誰かが「すき、きらい」と花占いをしたからではなく、もともと花びらが5から10枚と少ないせいです。まばらな様子が野生の風情をだしています。

写真:マツカゼソウ

4枚の花びらを持つ小さな白い花はマツカゼソウです。林の縁に良く生え、林を吹き抜ける風にサワサワと揺れる様が涼しげです。

写真:ミズタマソウ

イトトンボの沼の湿った場所に多く見られるのはミズタマソウです。白い小花の後ろに付いているのは子房というタネになる部分です。子房には白い毛が密生していて、水の玉のようです。

派手な花は少なくても、ハギやアザミなど秋の花がこれから増えてきます。花のほかにも森の園路にはクルミの若い青い実やクリの小さなイガが落ちています。歩けば何か発見のある観察の森です。是非、遊びにおでかけ下さい。

平成28年8月18日

お盆も過ぎ、暑い夏もようやく折り返し地点といったところでしょうか。
センター前の広場では、ボタンヅルの花が盛りを迎えています。

花が盛りを迎えていれば、当然花を目当てに生き物たちもやってきます。

写真:ボタンヅルを訪れるキタキチョウ

キタキチョウやスジグロシロチョウ、ハナバチの仲間、アブの仲間などが忙しそうに飛び交っています。

花に引きつけられる昆虫たちがいれば、その昆虫たちに魅力を感じる生き物もいます。
オオカマキリです。

写真:獲物を待つオオカマキリ

ボタンヅルの葉影で2時間近く獲物を待っていましたが、獲物を捕れたのは1度だけ。

写真:獲物を手に入れたオオカマキリ

ハナバチの仲間を捕まえたようです。

その後はカマの手入れを入念にした後、またじーっと待ちのポーズを取っていました。
あれでは、お腹が減るのが早いか、獲物が捕れるのが早いか、怪しいところですね。

静かに咲いている花のすぐそばに、昆虫たちの暮らしが垣間見えます。

日照りの中、じーっと観察していると、熱中症にもなりかねません。
帽子、飲料水をお忘れなく。

お待ちしています。

平成28年8月1日(月曜日)

7月28日に関東地方の梅雨明けが発表され、夏らしい日がやっときました。
観察の森ではミンミンゼミ、アブラゼミの数が増え、鳴き声が賑やかです。

写真:コナラのドングリと葉のついた枝

観察の森の園路上に、コナラの枝がいくつも落ちています。葉とまだ緑色のドングリがついています。風で落ちたのでしょうか?
いえいえ、これはハイイロチョッキリという昆虫のしわざです。ハイイロチョッキリはドングリに卵を産むと、枝をかみ切って地上に落とすのです。

写真:産卵した穴のあるドングリ

ドングリをよく見ると穴が開いているのが分かりますか?これが産卵した証拠です。そして枝の切り口が、きれいに平らになっているのが分かりますか?すごい切れ味です。
森で葉とどんぐりのついた枝をみつけたら、ドングリの穴を探してみてください。

写真:トゲの先が赤いアカイラガ

トゲの先が赤いケムシ、アカイラガの幼虫です。きれいな黄緑色で、ずんぐりむっくりした体はグミの様ですが、毛には毒を持ちます。きれいだからといって、触らないように注意してください。

木陰で吹く風は気持ち良いですが、熱中症対策に水分を持ってお出かけ下さい。

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