桐生自然観察の森 園内情報 平成29年1月

ページ番号1010679  更新日 平成29年1月27日

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平成29年1月27日(金曜日)

写真:落葉した枝先に緑色の繭

森を歩いていると、やわらかな日差しが体を温めてくれます。風もないので散策日和です。
空気が澄んでいるので落葉した木々の向こう、遠くまで見渡せます。
ふと見ると、黄緑色の繭がクヌギの枝先にぶら下がっているのを見つけました。
縦長の繭の上部が平らにつぶれたような変わった形をしています。ウスタビガという蛾の繭です。中で蛹になり、秋の終わりに羽化します。この繭も中は空っぽでした。繭の下に付いているのはウスタビガの卵です。羽化した雌のウスタビガが産んでいったのです。そして春、孵化した幼虫はクヌギの新しい葉を食べて大きくなるのです。今から春が楽しみです。

平成29年1月20日(金曜日)

写真:ミヤマホオジロのオス

今日は、センター前にミヤマホオジロがやってきていました。オスの顔の黄色と黒のコントラストが美しい鳥です。昨日も園内で見られているので、明後日(1月22日)に開催するバードウォッチングまで姿を見せてくれているといいなと思います。

現在園内で見られている主な冬鳥(冬になると観察の森にやってくる鳥)

ジョウビタキ、ルリビタキ、ツグミ、シロハラ、アトリ、マヒワ、カシラダカ、ミヤマホオジロ

平成29年1月16日(月曜日)

 昨日の雪で園内はまだ雪景色です。今日は気温も低く、10時になっても園内の雪はあまり溶けておらず、普段とは違った森の景色が見られていました。
 

写真:園内雪景色

 こちらは、今朝の友の会の田んぼの様子です。昨日にまして水は凍り、その上に雪がうっすらと積もっていました。普段雪の降らないこの地域では滅多に見ない景色です。皆さんにぜひ見てほしいのですが、太陽の陽があたるとすぐに溶けてしまうので、なかなか見ていただけないのが残念なところです。しかし、自然観察は一期一会、その瞬間瞬間を楽しむものかなとも思いますので、皆さんがいらっしゃった時の園の様子もその時だけの風景と考えお楽しみください。
 レンジャーが発見した風景や生き物たちは、こちらでご紹介していきます。

写真:ウサギの足跡

 雪が降った時の楽しみの一つに、動物の足跡探しがあります。普段は目にする機会の少ない動物たちの存在を確認できる良い機会です。
 写真の足跡は、ノウサギです。写真手前から奥に向かって移動していることが分かります。 この足跡をたどってみたのですが、途中で分からなくなってしまいました。足跡をたどっている時は、この先にウサギがいるかな?いるといいなぁ~と思ってドキドキするのですが、結局今日も主までたどることはできませんでした。
 レンジャーでも滅多に見ることのないノウサギですが、雪が降ると一番分かりやすい足跡でその存在を知らせてくれます。
 

写真:雑木林の林床は真っ白な雪景色

ノウサギの足跡をたどっていくと、オオムラサキの森のササ薮の中に消えていきました。
オオムラサキの森はうっすらと雪が積もり真っ白です。雪の園路を歩くとザクザクと音がします。雪をどかすと10センチメートル程の霜柱ができていました。日差しの当たっている園路はきらきらと光っています。

写真:枯れ草から氷のひだが出ている

オオムラサキの森の日陰の枯葉をどかすと、長さ10センチメートル程の氷の塊が出てきました。カシワバハグマの枯れた根元に霜柱のような氷のひだが何枚もできています。
カシワバハグマの地上部は枯れてしまいますが、土の中の根はまだ生きていて保水能力を保っています。すると毛細管現象によって吸い上げられた水が茎から浸み出し、外気に触れて凍ったのです。
この現象も冬の間、何回かの凍てつくような日にだけ見られます。

寒いから、冬だからこその景色を見にいらして下さい。

平成29年1月9日(月曜日)

写真:トチノキの冬芽

 今年に入り、グッと寒さも増しており、トチノキの冬芽の周りの粘液が水滴のように垂れている様子も目立ってきました。童話「もちもちの木」に登場する木はトキノキのことで、観察の森では、太陽のひかりに照らされて冬芽がキラキラと光る様子が見られています。

平成29年1月4日(水曜日)

写真:ルリビタキ
ルリビタキのメスまたはオスの若鳥

今年初めての開園日となる今日は、静かで暖かな一日でした。
植生回復ゾーンでは、ルリビタキ2羽とジョウビタキが追いかけあいながら争っていました。最後は、写真のルリビタキの勝利?だったのか、もう一羽のルリビタキとジョウビタキが飛び去り、この個体はその場でカラスザンショウの実をついばんでいました。勝って気分がよかったのかどうかはわかりませんが、私のすぐ近くの枝まで飛んできてよーく姿を見せてくれました。
園内では、複数のルリビタキが見られています。いる場所はいつも一緒ではありませんが、ネイチャーセンター内のフィールド情報に直近の観察場所等が書いてありますので、ぜひネイチャーセンターにお寄りください。

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