桐生自然観察の森　園内情報　平成28年11月

平成28年11月30日（水曜日）

観察の森の園路は落ち葉のじゅうたんです。さくさく、ざくざく音を立てて歩くと何だか童心に帰ったようで楽しくなります。森の中からは鳥の鳴き声があちこちから聞こえます。上を見上げても、今日は太陽がまぶしくて、残念見えません。足元に視線を戻すと、落ち葉の縁にしがみついた虫がいました。エサキモンキツノカメムシです。背中にあるクリーム色のハート模様が目印です。寒くて出会える機会が少なくなっている生き物に、こんなふうに会えると、とたんにうれしい気持ちになります。

平成28年11月25日（金曜日）

昨日は朝から午前中いっぱい雪が降りました。
観察の森では紅葉と雪景色が両方楽しめます。木道には10センチメートル程の雪が残っています。朝のキーンと冷えた空気の中で美しい景色に出会いました。
 

森の奥の日陰では梢の雪がキラキラとまぶしく光っていました。日の当たる所の木々ではサラサラ、ポタポタ、ボタボタといろいろな音をさせて雪がとけていってしまいました。雪景色は午前中のうちにどんどんと姿を変えてしまいました。

平成28年11月14日（月曜日）

観察の森の木々が、どんどんと色づいます。
樹の種類によって紅葉する様子は異なり、黄色からオレンジ、赤色、紅色、また常緑樹の緑と混ざり合い、この時期の自然の織りなす山の景色は見ていてあきることがありません。今日は曇っていましたが、晴れた日には、もっと鮮やかに見えることでしょう。

カエデは上部が赤く色づいてきたところです。今見頃なのは、コアジサイやケヤキ、アブラチャンの黄色、ガマズミやアブラツツジ、サクラの仲間の赤色の葉です。

 

紅葉の他にも、観察の森には楽しい発見があります。

トキリマメです。赤く熟した莢（さや）から黒い実をぶらさげています。
赤と黒のようにコントラストのはっきりした配色は、視覚的に強い刺激を与え、鳥の目をひきつける働きがあります。種を遠くに運んでもらうために、自分では動けない植物のしたたかな作戦なのです。あかまつのみちの日当たりのよい園路脇でよく見られます。

ネイチャーセンター前の国旗掲揚台に1辺3センチメートル程の小さなカルメラ焼きのようなものが付いています。オオカマキリの卵鞘（らんしょう：卵のあつまり）です。今年の秋はネイチャーセンターの周辺で何匹ものオオカマキリを目撃しました。そのうちの1匹が産み付けたのですね。このスポンジ状のかたまりの中に数百の卵が入っています。来年の4月から5月、無事に赤ちゃんカマキリが孵化するのが楽しみです。

平成28年11月6日（日曜日）

観察の森にも、冬鳥たちが少しずつですが到着しています。
11月6日現在で見られている冬鳥は、ジョウビタキ、ルリビタキ（1度だけ確認）、アカハラ、アオジ、ミヤマホオジロ、ゴジュウカラの6種類です。また、旅鳥ではありますが、マミチャジナイが確認されています。
このほかに、アトリ、マヒワ、クロジ、シロハラ、ウソ、シメなどが例年見られています。
今年はどんな鳥たちが見られるのかとても楽しみです。
 

平成28年11月2日（水曜日）

ネイチャーセンター前に鳥のエサ台を設置しました。
観察の森では、冬の期間だけエサ台を置き、山で少なくなったエサを補っています。　早速、シジュウカラやヤマガラが次々とやってきて、入れてあるヒマワリの種を取っては近くの枝に移動し食べていました。

これから葉が落ち、野鳥の観察のしやすい時期がやってきます。観察の森でも今月から2月まで5回にわたりバードウォッチングを行います。
第1回となる11月は、第3日曜日（20日）です。ぜひご参加ください。