桐生自然観察の森 園内情報 平成29年2月

ページ番号1010832  更新日 平成29年2月23日

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平成29年2月23日(木曜日)

暖かい1日になりました。午後2時には気温18.9度。中沼や管理ヤードからヤマアカガエルの鳴き声が良く聞こえてきます。春を感じているのは動物だけではありません。植物も開花したものがあります。

写真:ニワトコの蕾

ブロッコリーのようなのはニワトコの蕾です。枝のあちらこちらにポコポコとついている様子はとてもかわいらしいです。

写真:ダンコウバイの花

濃い黄色の小花の集まりはダンコウバイです。クスノキ科の植物で枝を折ると良い香りがするそうです。ここ観察の森ではむやみに枝を折ったりはしません。そこで咲いている花の香りをかいでみました。すーっとする良い香りでした。

写真:ツノハシバミの花

ツノハシバミの花も咲きました。どれが花かと言いますと小さな卵型のものが雌花です。枝の下側についている2~3センチメートルの細長い穂が雄花で、この後ほどけるように長く垂れ下がります。雌花の先から赤い花柱がイソギンチャクの触手のようにチラチラと出ています。1センチメートルにも満たない小さな花ですが、探してみてください。

平成29年2月20日(月曜日)

写真:ミソサザイ

イトトンボの木道でミソサザイを見つけました。
全体的に茶褐色でスズメよりやや小柄な鳥です。尾を立てているのでシルエットですぐに分かりました。ちょこちょこと木道の上を跳ねるように歩いていたかと思うと、さっと木道の下に入り込みます。しばらくすると、また木道の上を跳ねて歩き、さっと木道の下に入ります。
普段は木陰で見かけることが多いのですが、今日は珍しく明るい場所に出てきていたので、ゆっくりと観察できました。

平成29年2月15日(水曜日)

写真:ルリビタキの雄

バッタが原を歩いていると、視界のすみを何かがすっとかすめていきました。2メートルほどの近い距離です。この寒い日、まだチョウではないだろうしと影を追うと、低木の枝高さ1メートル程の所にルリビタキの雄がとまっていました。あまりの近さに驚きました。私が近づくと少しずつ奥へ奥へ移動していきます。低木の枝から枝へすっと飛んで、枝にとまると尾を上下に振っています。雄は青い背中に、白いおなか、脇がオレンジ色で姿もかわいいのですが、動きもかわいらしいです。双眼鏡で観察するのがお勧めです。

写真:八重咲のフクジュソウ

午後から風が強く吹いてきて落ち葉がカサカサと園路の上を転がっていきます。外を歩くのに毛糸の帽子が必要です。
そんな中花びらの縁を冷たい風に震えさせながらも強くなってきた日差しを吸収しようとフクジュソウは黄色い花びらを一生懸命にひろげています。
1月に開花したフクジュソウは、今や花の数を増やし、あじさいのみち・ネイチャーセンター横それぞれで100輪以上咲いています。花の下に出てきた細かい切れ込み模様の葉(羽状複葉)がマフラーのように見えます。

風の強い日は、まだマフラー・手袋・帽子があると冬の森をゆっくりと観察できます。
ネイチャーセンターでは薪ストーブに火を入れてお待ちしております。

平成29年2月8日(水曜日)

写真:メスを呼ぶヤマアカガエルのオス
平成29年2月6日撮影

友の会の田んぼにもヤマアカガエルの産卵が確認されました。

2月6日(月曜日)に最高気温は14度と3月並みの陽気になり、数十匹のヤマアカガエルが大合唱を始めました。オスは斜面林に顔を向け、盛んにメスを呼んでいます。というのもヤマアカガエルは普段森林で昆虫やミミズ、ナメクジなどを食べて生息しているからです。産卵の時期になるとオスが一足早く水辺で鳴きだします。いよいよメスが姿をあらわすと何匹ものオスがピョンピョンと集まってきます。メスよりも体の小さいオスがおんぶしてもらうように背中に飛びつきます。先に抱きついたオスは後からきたオスを後ろ足で必死に蹴飛ばします。めでたくペアになったオスとメスは水辺の端の落ち葉の下に移動し静かにしています。すぐではなく夜に産卵をするようです。

寒さが戻った本日、友の会の田んぼは約30個の卵塊を残しヤマアカガエルは声ひとつしません。また暖かい日がくるとヤマアカガエルは産卵のために姿を現します。

平成29年2月2日(木曜日)

写真:イトトンボ観察舎の前にトラックが止まっている

現在イトトンボの沼からゼフィルスの森へ行くための園路の修復工事をしています。トラックや重機が出入りするため一部通行禁止とさせていただきます。う回路の案内はネイチャーセンター内事務所にてご案内いたします。2週間ほどご不便をおかけしますが、ご協力お願いいたします。

平成28年2月1日(水曜日)

写真:池に産み落とされたヤマアカガエルの卵塊(らんかい)

とうとうヤマアカガエルが卵を産みました。
水の中に直径20センチメートルほどの透明な寒天質の卵塊(らんかい)が沈んでいます。1個の卵塊は1000から1900個の卵の集まりです。
1月30日月曜日は3月並みの暖かい陽気だったので、お昼ごろは盛んに鳴き声が聞こえていました。しかし、産卵はまだ確認できませんでした。31日火曜日の定休日があけ園内調査に出ると、5か所のエリアのうち4か所の池で合計15個の卵塊を確認しました。寒さが戻ってきたので、薄っすらと氷が張った池もあります。そんな冷たい水の中に卵を産み終わると、ヤマアカガエルは再び冬眠に戻り春を待つのです。卵は2週間前後で孵化します。ヘビやヤゴなど天敵の少ない時期にオタマジャクシになるのです。
産卵は夜に行われるらしく、昼間にはほとんど見ることができません。しかし鳴き声を聞くことはできます。キャララララという猫のような鳥のような笑い声のような、とてもカエルとは思えない不思議な声。2月3月の雨降りの後や、暖かい日は確率が高いです。
お勧めですので、ぜひお出かけください。

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