彦部家の合体木[植物(独立樹)]
彦部家の合体木は彦部家住宅北側の土塁の石垣上に生育する、ムクノキ、シラカシ、エノキの3種の樹木の合体木で根本上で3樹が平行に結合し目通りの部分から枝分かれしている。2本以上の木が合体したものは彦部家内でも2件が存在するが3種の合体木は本件のみであり、群馬県内でも希少である。
石垣の建設後間もなく自生したものと推測され、石垣上に存在し、更に合体木である等の条件により、樹齢に比して生育が阻まれていると伺える。
注:合体木とは、接近して生育する複数の樹木が成長し、接触する部分が癒着・結合した樹木を指す。
指定天然記念物について
- 名称・員数
- 彦部家の合体木(ひこべけのがったいぼく) 3種、3樹
- 指定年月日
- 平成27年4月14日
- 区分
- 桐生市指定天然記念物
- 種別
-
ムクノキ
ニレ科ムクノキ属(落葉高木)学名 Aphananthe asperaシラカシ
ブナ科コナラ属(常緑高木)学名 Quercus myrsinaefolia
エノキ
ニレ科エノキ属 (落葉高木)学名 Celtis sinensis
- 大きさ
-
3樹全体
全高:32.60メートル根元周:2.86メートル
目通り周:192センチメートル(ムクノキ・シラカシの合体部)、132センチメートル(エノキ)
注:各樹の目通り直径
ムクノキ:約35センチメートル
シラカシ:約40センチメートルエノキ:約40センチメートル
- 所在地
- 桐生市広沢町6丁目877 彦部家住宅
各樹木について
- ムクノキ
(椋の木) - 日本では主に関東以西の本州から四国、九州に分布する。
成長が早く樹高20メートル以上の大木となる。
樹皮は白っぽく樹齢に伴い縦に多くの筋がはいるため筋の無いケヤキやエノキとは樹皮で区別できる。葉の表面はざらつく。
花期は4~5月頃、実は10月頃に熟し甘い。 - シラカシ
(白樫) - 日本では福島県、新潟県以西の本州から四国、九州に分布する。
樹高20メートルほどとなる。
本市においては、シラカシが多く、アラカシが散見され、アカガシ、ウラジロガシは少数である。材は堅く、模様は美しく器具材、建築材に利用される。花期は4~5月頃で10から11月頃に熟す。 - エノキ
(榎) -
日本では主に青森西海岸以南の本州、四国、九州の低地に分布する。
樹高20メートルほどとなる。
4~5月頃に葉と同時期に開花し、10月頃に実をつける。実は甘い。葉は各種の蝶の幼虫の餌として知られ、日本の国蝶オオムラサキの幼虫の食草である。
材はやや堅く建築用材、建具、道具材などに用いられる。
公開情報
- 連絡先
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0277-52-6596(彦部家住宅)
- 公開日時
- 土・日・祝日(平日は要予約)
午前10時から午後4時まで - 観覧料
-
大人500円、小人300円
注:彦部家の合体木は、重要文化財彦部家住宅内に存在しますので、入館料が発生します。 - 駐車場
- 有り
- その他
- 平日及び団体の見学については彦部家あて事前にお申し込みください。詳細につきましては下記、関連情報の彦部家住宅ホームページリンクをご参照ください。
関連情報
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このページに関するお問い合わせ
教育委員会教育部 文化財保護課
〒376-0043 群馬県桐生市小曾根町3番30号
電話:文化財保護係 0277-46-6467
埋蔵文化財係 0277-46-6468
ファクシミリ:0277-46-1109
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