株式会社エムドット【桐生市商業者情報発信サイト】

ページ番号1019167　更新日令和3年12月2日

事業内容：各種写真撮影、写真教室など
キーワード：群馬県起業支援金、特定創業支援等事業

写真:着物を着たモデルさん（その1）

「きものかわいい」を発信したい

写真：社長の石原さん

フォトグラファーとして活躍する石原ミチさんが株式会社エムドットを設立したのは令和2年10月。もともと着物が好きで、自分らしい着こなしを楽しんでいた石原さんには、ずっとある想いがありました。それは、日本の「着物文化」と世界が認める「カワイイカルチャー」を融合させた新しい価値観を発信すること。そこで、株式会社エムドットが打ち出した新機軸が「きものかわいい」というコンセプトでした。
「和装と洋装の垣根を越えて、靴や帽子、アクセサリーなどを自由にアレンジした自分らしい着物の着こなしをSNSなどで発信することで、『着物ってかわいいな』と共感してくれる人たちを増やしたい」と石原さん。フォトグラファーとしてのキャリアを活かして、「自分が今までやりたかったこと」にチャレンジするための第一歩を踏み出しました。

着物に対する想いと歩み

写真：着物を着たモデルさん（その2）

小さい頃から着物に慣れ親しんできた石原さん。自分らしい着こなしのルーツが「はいからさんが通る」というアニメに登場する主人公のファッションだったそうです。「矢絣の着物に海老茶色の袴、そこに黒のブーツと頭には大きなリボンを合わせていて、とにかく可愛かった。着こなし一つで着物の可能性は無限に広がるんだなと思いました」
学卒後に和装小物会社に就職した石原さんは、その後、結婚・出産を経て、やがてフォトグラファーとしての道を歩み始めます。ちょうど時を同じくして、和裁士で着付け師の小澤笑子さんと出会ったことが大きなターニングポイントに。「小澤さんと、着物をもっと楽しく、自由に着るイベント『きもので闊歩』を展開するなど、おしゃれで可愛い着物の着こなし方を発信することに大きなやりがいを感じました」と石原さんは当時を振り返ります。

敢えて逆境に立ち向かう

写真：着物を着たモデルさん（その3）

着物の新しい着こなし方の提案は、多くの着物ファンから好評だった一方で、伝統的な着物文化を重んじる人からは、なかなか受け入れてもらえず、時には辛い経験もされたそうです。しかし、石原さんの着物に対する想いはずっと消えることがありませんでした。フォトグラファーとして活躍する傍ら、小澤さんや、ぐんまかわいいプロジェクト代表の若井弘子さんら、これまでの人脈を活かして再び始めた活動が「きものかわいい」でした。
そんな矢先に起こったのが新型コロナウイルスの流行。「コロナ禍の影響で、フォトグラファーとしての仕事がなくなり、収入がほぼゼロになりました」と石原さん。「でも、逆に今だからこそ『自分がやりたかったこと』ができるのではないかと株式会社エムドットを立ち上げました」

夢の実現に向けて

写真：会社外観

株式会社エムドットの立ち上げに際しては、「群馬県起業支援金」を活用。「ぼんやりとイメージしていたことを、事業計画に落とし込むことで、とるべき行動がハッキリした」と石原さんは語ります。さらには、桐生商工会議所のWebセミナーを受講し、会社経営のイロハも学んだそうです。
会社設立後はフォトスタジオである「きものかわいいスタジオ」を開設。おしゃれでかわいい着物や小物類もレンタルでき、スタジオ撮影後は、自分の履き慣れた靴で市内の重要伝統的建造物群保存地区やレトロな街並みを歩きながら、まちなかのスナップ撮影もできます。「インスタグラムなどのSNSを使って、若い世代におしゃれでかわいい着物の着こなし方をどんどん情報発信していきたい」と石原さん。「今後は、オンラインショップで『きものかわいい』アイテムの販売を強化し、繊維業界の発展にも貢献していきたい」と展望を語ってくださいました。

編集後記（職員から一言）

着物の新しい楽しみ方を提案する株式会社エムドットさん。
「きものかわいい」を合言葉に、着ること、撮ること、街を歩くことを通して、着物をおしゃれに、かわいく着る楽しみ、そして着物をもっと日常に取り込む体験をすることができます。着物に興味のある方はもちろん、かわいいもの、新しいものを探している方には是非ともオススメです！
ちなみに、文中で紹介した桐生商工会議所のWebセミナーは、「特定創業支援等事業」の創業支援メニューの一つで、受講した方には様々な特典があります。株式会社エムドットさんの場合、会社設立にかかる登録免許税の減免を活用しました。詳しくは下記リンク先をご参照ください。