MOND HUTTE(モンド ヒュッテ)【桐生市商業者情報発信サイト】
事業内容:小売店(漬物店)
キーワード:桐生市新店舗開設促進事業補助金
MOND HUTTE
令和6年3月、錦町十字路近くに、無添加にこだわる漬物店「MOND HUTTE(モンド ヒュッテ)」がオープンしました。今回は、開業までの経緯や商品へのこだわり、今後の展望などについて、店主の関口悠さんにお話を伺いました。

祖父母との暮らしが原点
店主の関口さんは岩手県奥州市ご出身。
ご実家は3世代家族であり、幼少期は祖父母と多くの時間を過ごされました。季節ごとに田植えや稲刈り、餅つきを手伝うなど、昔ながらの日本人の暮らしを送られており、自宅周辺の田畑が遊び場、祖母の作った梅干しがおやつとなることもあったそうです。
大学進学で上京後は、サークル活動やアルバイトに打ち込み、この間、ご実家とは全く異なる生活スタイルを送られました。
大学卒業後は損害保険会社に就職し、都内や富山県内で勤務したのち、結婚を機に桐生市へ転居されます。

その後、出産を経てお子様ができたことで、食による健康づくりを強く意識するようになります。書籍などを通じ日本の伝統的な食文化について調べていた時、ふと幼少期の記憶が蘇り、祖父母と過ごしていた日々が、自身が理想とする生活だったのではないかと気付いたそうです。
家族のために健康的な食事づくりを心掛けているうち、友人から請われ教える立場となり、さらには、県内の青果店から誘いを受け、キムチなど加工品の製造を手掛けることとなります。
その頃には、「いずれ自身のお店を持ちたい」という気持ちが湧き上がっていたといいます。
立ち寄る人が元気になれる場所
漬物店の開業を決意した頃、知人を通じ理想的な店舗物件と出会います。
築90年以上の長屋を活用した物件であり、かつて土間であった店舗スペースには桐箪笥や火鉢などを配置、どこか懐かしく安心感のある空間となりました。
関口さんは、梁の見える天井など店内からの景色がお気に入りだそうです。

関口さんの理念は、ドイツ語の店名にも表れています。
もともと夜空を見上げることが好きだった関口さんは、育児で大変な時期、自宅窓から見える綺麗な月(Mond)の姿が心の支えになったということであり、これがキーワードとなりました。
さらに、登山者の緊急避難場所であり、そこに立ち寄ることで元気になれる山小屋(Hutte)のような存在になりたいという想いが込められているそうです。
無添加・ミネラル豊富な商品づくり
MOND HUTTEの商品は、砂糖を使わず、塩・醤油・味噌をベースとしていることが特長です。使用する塩は真生塩などで、いずれもカルシウム・カリウム・マグネシウムなどミネラルを多く含む、優しい塩味のある漬物に仕上がっています。
開業当初、季節の野菜を使った様々な商品ラインアップを構想していたそうですが、材料調達の安定性などを考慮した結果、「梅干し」「キムチ」「たくあん」が主力商品となりました。
その一つ、梅干しに使用する梅は、市内の農家より仕入れています。熟度を見極めベストのタイミングで収穫するため、毎年6月下旬から7月上旬にかけ、自ら農家へ出向き手摘みするこだわりよう。キムチやたくあんの素材にも、桐生市産の白菜・大根が優先的に使われています。

漬物づくりは、温度管理や天候の影響を大きく受けるものであり、お客様の手に届くまで最適な状態を維持することが最も気を使うところだといいます。また、同じ野菜でも季節や年ごとに出来が異なるため、一定品質で安定供給できる体制づくりが課題となっているそうです。
現在は、こだわりの商品を多くの人に届けるため、インターネット販売も検討中ということであり、配送に適したパッキング方法など試行錯誤を重ねられています。

日本人の文化・智慧を次世代に
MOND HUTTEは、開業から約2年を迎えました。この間、関口さんは、自身が作る漬物のファンを着実に増やしながら、食や健康に関する精力的な情報発信に取り組んでこられました。
現在では、様々なグループからの依頼によりワークショップを開催し、砂糖を使わないキムチ、味噌、梅干しのほか、東北地方の郷土料理で、塩・麹・米による漬け床を使用する「三五八(さごはち)漬け」など、季節の素材を使った昔ながらの漬物づくりを教えられています。
また、ラジオパーソナリティ・YurmonyとしてFM桐生「ゆーもにーの発酵PUNKS!」に出演し、小さな暮らしのヒントなどを紹介されています。
関口さんは、「漬物を通じ地域の人たちの豊かな生活に貢献する」「日本人の文化や智慧を次世代に伝える存在となる」ことを目標に掲げており、桐生には、漬物に適した素材や気候、ほどよい人の繋がりなど、それらを実現するための条件が全て揃っているといいます。

編集後記(職員から一言)
取材を通じ、関口さんが故郷で祖父母と過ごされた時間、その中で体験された昔ながらの生活スタイルが、今の暮らしに密接に繋がっていることを強く感じました。
また、それらを次の世代へ伝えるべく、様々な媒体やイベントにおいて精力的に活動される姿がとても印象的でありました。
MOND HUTTEの店内では、音楽好きという関口さんの個性が随所に表れており、レトロな内装と絶妙なバランスを生み出しています。ぜひ多くの皆様にお立ち寄りいただき、身体に優しい無添加漬物、そして関口さんの明るいキャラクターに触れ、心身ともに“元気”になっていただきたいと思います。

なお、関口さんは、MOND HUTTEの開業にあたり「桐生市新店舗開設促進事業補助金」を活用されました。当制度は、空き物件を活用し新店舗を開設する方に対し、改修工事費の1/2(上限あり)を補助するものです。
店舗情報
- 店舗名
- MOND HUTTE
- 所在地
-
桐生市錦町2丁目4番5号
- 代表者
- 関口 悠
- 事業内容
-
小売店(漬物)
- 電話
- 080-5871-1584
- 営業時間
-
午前11時30分~午後4時00分
- 定休日
-
不定休
- その他
- 店舗向かいに3区画分の駐車場があります。
注:営業時間や定休日は、記事掲載時より変更されている場合もありますので、当店インスタグラムなどをご確認の上ご利用ください。
店舗地図
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