おおさわ家【桐生市商業者情報発信サイト】

ページ番号1022932　更新日令和5年8月25日

事業内容：飲食店（焼きそば屋）
キーワード：桐生市空き店舗活用型新店舗開設・創業促進事業補助金

写真：店舗外観

夢だった飲食店経営

写真：オーナーの大澤さん

桐生市新里町新川にある小さなお店「おおさわ家」。令和5年3月にオープンすると、昔ながらの焼きそばを目当てに、店内には早くも注文の電話が鳴り響きます。
切り盛りするのは、店主の大澤さんで、生まれ育った地元でいつか「自分のお店を持つこと」が夢だったそうです。そんなお店の看板商品に選んだのが、冒頭にもあるように老若男女に愛されている「焼きそば」。その他には、丁寧に仕込まれた数量限定の「もつ煮」や、日替わり具材の「おにぎり」、しっかりと味が染みた「煮卵」なども提供しています。
「自分の手で一から飲食店を経営することに大きなやりがいを感じる」という大澤さん。目指すは“おうち感覚”で利用していただける地元密着型の焼きそば屋を“細く長く続ける”ことだと言います。

焼きまんじゅうを約10年

写真：商品その1

実は大澤さん、新里の有名な焼きまんじゅう屋で約10年もの間、調理販売の経験を積んできたキャリアの持ち主で、その時から既にお店を一人で切り盛りしていました。大澤さんの作る焼きまんじゅうを求めて来る常連さんも多く、開業を考えるきっかけもそんな常連さんとの会話からだったそうです。
「その方も飲食店を営んでいて、年齢的なこともあるので後を継ぐ気はないかと言われて」と当時を振り返る大澤さん。“いつかは自分のお店を”という想いに正直に向き合うべきか家族や周りの人に相談すると、反対されるかと思いきや「やるなら今しかないよ！」と逆に背中を押してくれたそう。
結局はタイミング的なこともあって、そのお店を継ぐことは叶いませんでしたが、開業への想いは日に日に強くなっていったという大澤さん。近所で手頃な空き物件を見つけると、いよいよ夢の実現に向けて第一歩を踏み出します。

おおさわ家の味

写真：商品その2

鉄板や焼き台などの什器備品は開業のきっかけをくれた“常連さん”が格安で譲ってくれたりと、いろんな人に支えられて開業まで漕ぎ着けた「おおさわ家」。中でも前職の焼きまんじゅう屋の社長さんには感謝してもしきれないのだとか。「『独立したい』という私の想いを最終的には肯定してくれて、独立後も野菜の仕入れなどで何かと支えていただいています」と大澤さん。青果販売も営む同社から仕入れるキャベツやモヤシなどの野菜はどれも新鮮でシャキシャキの歯ごたえ。
そして、焼きそばの顔となる麺とソースは、「コレだっ！」というものに出会うまでは試行錯誤の毎日で、家族や友人の協力を得ながら選び抜いたものなのだそう。「結局、麺は新潟の製麺業者が作る蒸し麺に。実はソースも同じ業者が扱っているものだから相性はバッチリ。甘味のある昔ながらの焼きそばが『おおさわ家』の味なんです」。

細く長く続けたい

写真：商品その3

お店を一人で切り盛りした経験はあっても、“ゼロ”から立ち上げたことはなかった大澤さん。そんな時に支援してくれたのが桐生市新里商工会で、桐生市空き店舗活用型新店舗開設・創業促進事業補助金の申請手続きから、お店のロゴや看板などのデザイン、チラシの作成、そのチラシに載せる写真の撮影など…親身で手厚いサポートは大澤さん自身も驚くほどだったそうです。
そんな大澤さんの次なる目標は、お店を80歳になるまで“細く長く”続けること。実は、開業して2、3か月経った頃に、自分が作る焼きそばの味に自信が持てなくなるスランプに陥ったこともあるのだとか。そんな時に思い出されたのが開業を支えてくれた人たちの顔で、「決して自分は一人ではない」と思えたことが大きかったと大澤さん。「当たり前だけど開業って大変。でも、それ以上に“やりがい”と“自由”があるのが開業のいいところ」。スランプを乗り越えた大澤さんの焼きそばは日々進化を遂げています。

編集後記（職員から一言）

写真：店舗内観

元気ハツラツ、明るいキャラクターの大澤さん。「おおさわ家」の開業までのストーリーをお伺いすると、次から次へと出てくる面白いエピソードが大変印象的でした。
そんな大澤さんが作る焼きそばの特長は、何といっても甘味のあるソース。これが中太の麺に絶妙に絡んで、飽きのこない味わいに。甘味の中に深いコクを感じるのは、ラードを使って炒めているからだそうで、ザク切りのキャベツとモヤシは文中にあるようにシャキシャキで小気味よいアクセントになっていてます。
さあ、どうですか？食べたくなってきましたか？筆者は今すぐにでも食べたいです。
焼きそばのトッピングは、目玉焼き、コーン、ポテトの三種。ポテトはカレー味で「おおさわ家」のオリジナル。ちなみに、肉（豚バラ）は最初から入ってますよ！