野路(のじ)【桐生市商業者情報発信サイト】

ページ番号1023183  更新日 令和5年11月13日

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事業内容:パン製造販売
キーワード:群馬県起業支援金

写真:焼きあがったパン

吾妻山の麓にて

写真:オーナーの大嶋さん夫婦

ここは桐生市宮本町。吾妻山を背に、ひっそりと佇む古民家をリノベーションしたパン工房が産声をあげたのは令和4年5月のこと。「野路(のじ)」と名づけられたこの工房を切り盛りするのは大嶋宣孝さんと彩さんのご夫婦で、実は以前、同じ宮本町で「工房チャツネ」というパン屋を営んでいました。
市内外の多くのファンから愛されてきた工房チャツネ。シンプルな素材と自家製酵母を使って焼いたパンはすぐに売り切れてしまうほどの人気ぶりでしたが、平成31年3月に惜しまれながらも閉店してしまいます。それから約3年の歳月を経て再びここ桐生の地に工房を構えた大嶋さんご夫婦。工房チャツネの閉店から野路(のじ)開業までの道のりをお伺いすると、そこには二人の“生活観”とも言うべきある想いがパン作りに深く根ざしていました。

暮らしとパン作り

写真:焼成前のパン

工房チャツネ時代は、朝早くから夜遅くまで夫婦二人三脚でパン作りに励む日々。充実した毎日だけど、夫婦揃って食卓を囲むこともままならない慌しさにどこか違和感を感じていたという二人。「次第にパン作り中心の生活に疑問を抱くようになってきて…私たちが作るパンは、私たちの日々の暮らしの中にあるもの。だからこそ自分たちの暮らしを楽しめる余裕が必要なんだとわかったんです」と彩さん。
では、暮らしとパン作りを両立させるにはどうしたらいいのか?ここから二人の自問が始まります。まずは一旦パン作りから離れて、生活を整えようと工房チャツネを閉店すると、長野の八ヶ岳へ。そこで1年間山小屋に住み込み、パン作りとはまったく違った仕事を経験します。そしてクリアになった頭で改めてパン作りの方向性を考えてみると、行き着いたのは“パンの受注生産”という答えでした。

発想の転換

写真:パンを石窯に入れる様子

常識的に考えればパン屋は“見込み生産”がほとんど。来店するお客さんに選ぶ楽しみを提供するために、毎日豊富な種類と数のパンを並べる。だから朝早くからパンの仕込みが必要になるし、気づいたらパン作り中心の生活になってしまう。だったらいっそのこと受注生産にしたらどうだろう?そこで考えたのがインターネット通販を主体とするスタイルで、お客さんの注文の数だけパンを作るから無駄が少ない。
一方で、「パンは日常の食卓に添えられる“主食”だからこそ、長くおいしく食べてもらいたい」と彩さん。野路(のじ)では薪の石窯でガッシリ焼き込む昔ながらの製法にこだわり、パンの種類もカンパーニュやブリオッシュ、コンプレなどの主食系ハードパンに絞り込むことに。「これらのパンは焼きたてよりも、日が経つほどに香りが立って味わい深くなるし、日持ちがいいからインターネット通販との相性がいいんです。遠方のお客さんでも野路(のじ)のパンを楽しんでもらえるのも大きなメリットですね」

日々はまるごとパンになる

写真:薪が燃える様子

その後、彩さんは石窯で焼くパンの修行をすべく広島へ。一方、新天地となる古民家をリノベーションしつつ、一から石窯作りを始めたのは宣孝さん。桐生商工会議所による全面的なサポートを受けて「群馬県起業支援金」に採択されると、必要な設備を揃えていよいよ開業に漕ぎ着けたのでした。
野路(のじ)の開業後は、日々の暮らしを大事にしながらパン作りができているという二人。地粉や国産小麦を使って自家製酵母でパンを焼くスタイルは工房チャツネの時のまま。でも、薪の石窯で焼き上げるパンは、同じようにやっても毎回少しずつ表情が違ったりして、石窯から出てきたパンを見る度に感動するのだとか。“日々はまるごとパンになる”。大嶋さんご夫婦が重ねる豊かな日々が野路(のじ)のパンそのもの。「私たちのパンに対する想いに共感してもらえたら嬉しいですね」と最後に語っていただきました。

編集後記(職員から一言)

写真:焼きあがったパン

はじめて野路(のじ)さんのパンを食べたときの衝撃は今でも忘れられません。小麦の香りが口いっぱいに広がって、噛むごとに味わい深く、毎日食べても飽きのこないパン。食べ方はいろいろあると思いますが、筆者は朝、軽くトーストしてジャムをたっぷり塗って食べるのが好きです。一日の始まりに食べると、“今日も一日頑張ろう”という前向きな気持ちになれます。
さて、野路(のじ)さんのパンが食べたくなってきたところでお買い求め方法ですが、野路(のじ)さんのWEBページでは金曜日のお昼頃から購入できます。そのほかに下記の市内店舗(※)でも買ったり、お召し上がりいただけますよ!毎日の食卓で、気長に野路(のじ)さんのパンを楽しんでくださいね。

野路(のじ)のパンが買える・食べられる市内店舗
店名 所在地 買える・食べられる
さくげつ 桐生市宮本町1-5-6 買える
参夕 桐生市本町2-5-7 食べられる
cafe restaurant NILS 桐生市梅田町3-127 食べられる

※上記の市内店舗の他にも買える・食べられる店舗はありますので、詳しくは野路(のじ)さんのホームページ等でご確認ください。

店舗情報

店舗名
野路(のじ)
代表者
大嶋彩
事業内容

パン製造販売

二次元コード(ホームページ)

QRコード(インスタグラム・パン販売)

QRコード(インスタグラム・店舗情報)

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