革ひと【桐生市商業者情報発信サイト】

ページ番号1022706  更新日 令和5年6月1日

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事業内容:革製品製造販売・修理・体験工房
キーワード:群馬県起業支援金

写真:店内の様子

生粋の革職人

写真:オーナーの平塚さん夫婦

令和4年8月、桐生市東7丁目に「革ひと」をオープンさせた平塚さん。
オリジナルの革製品を製造販売するほか、OEM(相手先ブランドによる生産)やオーダーメード、既製品の修理や染め直しに対応し、レザークラフト体験工房も手掛けています。
平塚さんは東京都葛飾区の出身で、生まれも育ちも東京の下町。祖父が革靴職人、父が革バッグの製造会社を営んでおり、自身も物心ついたころから革と触れ合ってきた生粋の革職人。実は桐生とは縁もゆかりもなく、移住して「革ひと」を開業するまでは未知の土地柄だったとか。家業の革製品の製造会社から独立し、ここ桐生で移住と起業を成し遂げた原動力や決め手は何だったのか?平塚さんに「革ひと」開業までのストーリーを伺いました。

革との向き合い方

写真:商品その1

実家の会社では東京店長を任され、革職人として25年のキャリアを積んできた平塚さん。
順風満帆な職業人生を歩んできた傍らで、もともと接客好きだったこともあり、「一人一人のお客さんと丁寧に対話しながら、ものづくりがしたい」という想いを強くするようになったそうです。
実家の工場で当たり前のように見てきた大量生産される革バッグの数々。使い古されたらまた新しいものを買ってもらえばいいという発想に違和感を覚えた平塚さんは、革製品とじっくり向き合い、ものづくりに対する自身のスタイルを実現するためにはどうしたらいいかを考えるようになったと言います。そして熟考の末にたどり着いた答えが「地方移住」と「起業」という選択肢。家族からの同意を取り付けると、インターネットで移住や起業に関する情報収集を手はじめに、夢への第一歩を踏み出しました。

桐生との出会い

写真:店舗外観

特に「ここ」といった移住先を決めていたわけではなく、初めは全国的に探すも、最終的には東京から程近い北関東エリアに絞り、その中でも目をつけたのが群馬県だったという平塚さん。自然豊かな場所を探しつつも、一大消費地である東京からの距離感や、移住・起業支援の充実ぶり、高校生になる三男と移住する予定だったので教育環境の良さ、自然災害の少なさを選ぶポイントとして挙げ、「すべてにおいてバランスが良かったのが桐生だった」そうです。
タイミング良く見つかった東七丁目の空き店舗兼住宅は、元々酒屋でしっかりとした基礎の土間があり、重量があって振動も大きい縫製用の特殊ミシンなどを設置するのに十分な造り。引越し後、桐生は繊維産業が盛んなものづくりの街だと知り、「場所といい、街の持つ歴史といい、桐生に対して何か運命めいたものを感じましたね」と当時を振り返ります。

革と「ひと」

写真:縫製用ミシン

移住について調べると、都内からの移住は「移住支援金」の対象であることを知った平塚さん。ところが「移住支援金」をもらうには、「群馬県起業支援金」の採択を受けることが必要だと分かり、支援金獲得に向け一念発起。そんな時に支えになったのが桐生商工会議所で、「何もかもが未知の経験で不安だらけの自分にとって、商工会議所のサポートは本当に大きかった」と語ります。
平塚さん曰く、革ひとの「ひと」には「職人」という意味が込められているのだとか。今回の開業ストーリーをお伺いして感じたのは、もう一つ「お客さん」という意味も含まれているのではということ。お客さんとの丁寧な対話を通して、愛着を持って末永く使ってもらえる革製品を提供する「革ひと」。革と人をつなぐ場所として、平塚さんの革との向き合い方を体現した工房となっています。

編集後記(職員から一言)

写真:商品その2

店内に入ると、「桐生レザー」と銘打たれたオリジナルの革製品が目を引く「革ひと」さん。
国産の革をメインに扱い、サンプル・型紙の作成→革の裁断→革すき(※)→縫製に至る一連の工程に加えて「染め」の工程も手掛けることができます。愛着を持って使い込んだ革製品の修理やリメイク(染め直し)にも対応しており、レザー好きにとっては何とも頼もしいお店。
クラフト体験は、1時間程度で小物入れなどを作ることができ、筆者も子どもと一緒に体験してみたい!今後は、桐生の繊維産業とのコラボレーションにも注力していくとのことで、これからの革ひとさんの活躍に注目です。

※革を薄くし、パーツ同士が重なる部分の厚さを抑えたり、縫い代部分を折り返し易くする加工。

店舗情報

店舗名
革ひと
所在地
桐生市東七丁目1番48号
代表者
平塚貴司
事業内容

革製品製造販売・修理・体験工房

電話
0277-32-4177
Eメール
kawahito555@outlook.jp
営業時間

午前10時~午後7時

定休日

木曜日

二次元コード(ホームページ)

二次元コード(インスタグラム)

店舗地図

地図

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〒376-8501 群馬県桐生市織姫町1番1号
電話:0277-46-1111 内線:563 ファクシミリ:0277-43-1001
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