紙本金地著色秋草花卉図・紙本金地著色孔雀牡丹図
- 指定年月日
- 昭和54年10月2日
- 区分
- 県指定有形文化財
- 所有者
- 浄運寺(群馬県立歴史博物館寄託)
- 製作年代
- 江戸時代
詳細
秋草花卉図
- 本紙:縦168センチメートル、横 148センチメートル
- 軸:縦187センチメートル、横 240センチメートル
文晁の孔雀図と対をなす酒井抱一の作で、画面いっぱいに秋の草花を描いている。葛の蔓で画面に広がりと動きを与え、その間に桔梗、女郎花、薄などを配しているが、季節感を巧みに表現した叙情性より、むしろまだ装飾性が強い。
文晁・抱一の二図は、裏書きにより、もと江戸神田佐久間町の商人伏見屋こと森川某が所蔵していたのを、桐生新町の佐羽家が買いとり、菩提所浄運寺に寄進したことがわかる。なおこの二図は昭和55年に保存修理が施された。
孔雀牡丹図
- 軸:縦187センチメートル、横 241センチメートル
- 本紙:縦168センチメートル、横 148センチメートル
作者である谷文晁は田安家に仕えた谷麓谷の子で、加藤文麗・北山寒厳に学んだが、自ら宋元明清の諸画を研究し、また洋画の技法もとり入れ、新画風を確立した。精密な着色画から筆法鋭い水墨画に至るまで、各種の様式の作品がある。
松平定信の命による「集古十種」の編集をはじめ、著述の面でも多くの仕事を残した。この図は、紅白の牡丹に雌雄の孔雀を配した華麗な作で、この種のものをいろいろな形で描いている。
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