大雄院刺繍涅槃図
- 指定年月日
- 昭和38年1月8日
- 区分
- 県指定重要文化財
- 所在地
- 桐生市広沢町三丁目3580
- 所有者
- 大雄院
- 詳細
- 本紙:縦 245センチメートル、横240センチメートル
額:縦 286センチメートル、横244センチメートル - 製作年代
- 宝永2年(1705)
地は絹布で下図を描き、この部分に金糸と五彩の太絹を斜に並べたものを細い絹糸で綴った刺繍物で、糸のほつれが多く、また、後補の跡もみられたが、県費補助事業として昭和60・61年度にわたり保存修理が施され、軸装から額装に仕立てなおされた。色彩は全体に淡い渋さをもち配色巧みで、縁取りには金糸を使い、事物の表現に効果をあげ、地の白とあいまって、絵画の涅槃図とは別の趣を出している。構図は涅槃図で、沙羅樹林の間の波の描法に、大和絵の流れを伝える家棟型の連続様式がとられ古様である。また、図内に記されている「現住格雲和尚」はこの涅槃図を発願し、多数の寄進を得て完成させた大雄院4世格雲のことである。作者五郎兵衛は京都西陣の縫師という口承以外明らかではない。
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