観音院涅槃図
- 指定年月日
- 昭和45年1月12日
- 区分
- 桐生市指定重要文化財
- 所在地
- 桐生市東二丁目13-18観音院
- 詳細
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絹本著色
本紙 縦 255センチメートル、横214センチメートル
軸 縦 365センチメートル、横268センチメートル - 制作年代
- 元治元年(1864)
作者である岩本一僊は文政3年(1820)に桐生新町二丁目岩本茂兵衛・妻もとの長子として生まれた。もとは江戸時代後期の南画家渡辺渡辺崋山の妹である。家業の織物買継商に精進した一僊は、幼時に伯父の崋山から画技を習得し、両親が世を去つてからその追善のため、菩提寺に涅槃図のないことを知って、畢世の努力を振るい涅槃図を描き元治元年(1864)に観音院に寄付した。そして一僊はその4年後の慶応4年に死去している。
この涅槃図は南画の技法によって描かれている。元来仏画は大部分は北画であるのに、この涅槃図が南画であることもめずらしく、しかも華山の画技をよく伝え、一見華山の作と間違うくらいである。崋山と桐生の関係を示す貴重な史料である。
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