荻原家住宅
荻原家住宅のある新宿は、渡良瀬川左岸に位置し、敷地は新宿通りに面している、
明治37年刊の「群馬県営業便覧」には「女帯地製造 荻原文三郎」とあり、江戸時代から機織を営んでいたが、本格化するのは土蔵ができた頃の明治10年以降であると伝えられている。現在、機織は廃業している。
工場は境野町に有り新宿の建物は住宅として利用していた。
荻原家住宅は、新宿通りから南側に入った路地の東隅に表門を設け、漆喰塗りの塀が建てられている。表門を入り東に開口する玄関と南側は居間となる。居間の奥は改装され北側から西に屈曲し蔵前座敷、奥座敷となり、北側は土蔵となっている。
全体的には南、北側に廊下が廻る「L」字型で建物に囲まれた南西側は庭となっている。
建物は新宿通りからは望見できないが、南に面する表門と土塀越しに見える土蔵や奥座敷の屋根が往時の景観を彷彿とさせ、桐生織物全盛期の機屋の住居構成を伝える建造物群である。
荻原家住宅 主屋
- 区分
- 国登録有形文化財(建造物)
- 所在地
- 桐生市新宿2-9-7
- 構造
- 木造平屋建、瓦葺
- 面積
- 59平方メートル
- 建築年代
- 明治10年
荻原家住宅 土蔵
- 所在地
- 桐生市新宿2-9-7
- 構造
- 土蔵造2階建、瓦葺
- 建築面積
- 35平方メートル
- 建築年代
- 明治10年
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