金子家住宅(4件)
金子家住宅概要
金子家住宅は、明治初期に建築された主屋を核に、明治20年に座敷と蔵が増築され、別敷地には明治30年頃に鋸屋根工場を建設している。事業の拡大に伴い多くの建築物が増改築され、大正後期から昭和前期に最盛期を迎える。戦時中、織機が全供出され操業を停止せざるを得なくなり、鋸屋根工場、宿舎等も解体された。
戦後、操業を再開し、昭和27年に鋸屋根工場を建設し、同時期に従業員宿舎(女子寮)を曳き屋改築した。このように一団の土地に主屋、蔵、工場、染場、倉庫、従業員宿舎等の織物関係建築群が連なり、そのうちの蔵、旧鋸屋根工場、旧染場、旧従業員宿舎が有形文化財に登録された。
なお主屋は平成7年の改修で明治時期の特徴が大きく変化したため除外建築物とした。
名称 |
構造 |
規模 |
年代 |
登録日 |
---|---|---|---|---|
金子家住宅蔵 |
土蔵造2階建、桟瓦葺 |
21.21平米 |
明治20年(梁の墨書による) |
平成26年10月7日 |
金子家住宅倉庫及び旧染場 |
木造平家建、桟瓦葺 |
46.12平米 |
倉庫 昭和14年、旧染場 昭和27年頃改修 |
平成26年10月7日 |
金子織物株式会社 旧鋸屋根工場 |
木造平家建、桟瓦葺 |
159.93平米 |
昭和27年 |
平成26年10月7日 |
金子織物株式会社 旧従業員宿舎 |
木造2階建、桟瓦葺 |
95.43平米 |
昭和前期/昭和27年移築 |
平成26年10月7日 |
旧鋸屋根工場
旧鋸屋根工場は、敷地南東側に建つ切妻3連の鋸屋根の工場建築で、北西の主屋側に切妻造りの事務所を付属する。木造平家建て、桟瓦葺、外壁は下見板張り、小屋組はトラス組である。屋根北面に大きな天窓を設けて天候の違いによる光の明暗ができにくい安定した間接光を採り入れている。
旧従業員宿舎
旧従業員宿舎は、敷地北側に建ち西側に旧染場が接続し、背面壁は通りに面している。木造2階建て、切妻造桟瓦葺、外壁は下見板張り(一部モルタル塗り)で、北面は庇と格子の付いた横長窓を設けている。織物会社の従業員の生活を伝える施設であるが現在は学生向けアパートとなっている。
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