森秀織物工場

ページ番号1002000  更新日 令和6年6月7日

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写真:向かって左森秀織物工場俯瞰、中央古い写真工場内、右鋸屋根工場と事務所

登録文化財について

名称・員数
森秀織物工場(もりひでおりものこうじょう)10棟
区分
登録有形文化財(建造物)
登録年月日
平成18年8月3日
所在地

桐生市東四丁目2-24

織物参考館“紫” 

写真:左から織物参考館北側全景、中央鋸屋根工場内部、右鋸屋根工場

森秀織物工場の一部を織物参考館"紫”として公開しています。

開館時間
午前10時~午後4時
休館日
毎週月曜日
入館料
大人 700円
大・専門学生 600円
高・中学生 500円
小学生 400円
団体割引(20名様以上,50円割引)
所在地
群馬県桐生市東4丁目2−24
電話番号

0277-45-3111

駐車場
有り(バス8台)ほか

森秀織物工場 登録物件一覧

名称

員数

構造・形式・大きさ

年代

1. 森秀織物工場
1棟
木造平屋建、鉄板葺、建築面積208平方メートル 大正13年頃
2. 森秀織物
 旧現場事務所
 (経糸整経工場)
1棟
木造平屋建、瓦葺、建築面積83平方メートル 大正13年頃
3. 森秀織物旧物置
 (八丁撚糸場)
1棟
木造平屋建、瓦葺、建築面積53平方メートル 大正13年頃
4. 森秀織物旧寄宿舎1
 (製造加工場)
1棟
木造平屋建、瓦葺、建築面積57平方メートル 大正13年頃

5. 森秀織物旧釜場
 【紫 体験学習室】

1棟 木造平屋建、瓦葺、建築面積127平方メートル 大正13年頃

6. 森秀織物旧整経場
 【紫 展示ホール】

1棟 木造平屋建、瓦葺、建築面積135平方メートル

 

大正13年頃
7. 森秀織物旧工場
  【紫 展示場】
1棟

木造平屋建、鉄板葺、建築面積582平方メートル

 

昭和21年
昭和27年頃増築

8.森秀織物旧土蔵

  【紫 織蔵】

1棟

木造2階建、瓦葺、建築面積33平方メートル

大正13年頃

9. 森秀織物旧寄宿舎2
 【紫 受付】
1棟
木造平屋建、瓦葺、建築面積62平方メートル 大正13年頃
昭和56年曳家
10. 森秀織物旧撚糸場
 【紫 倉庫・学習室】
1棟
木造平屋建、瓦葺、建築面積127平方メートル 大正13年頃
写真:森秀織物工場を上空から見た様子
森秀織物工場航空写真

森秀織物工場の歴史

森秀織物工場は、群馬県桐生市の繁華街、本町四丁目交差点を東に進み渡良瀬川方面へ至る途中の南側に存在する。ここは北に後藤織物工場、東に旧森山芳平工場などの明治時代から続く機屋が立ち並ぶ織物工場地帯であった。
森秀織物工場は初代森島秀が大正13年に森島俊篤(森俊織物)から分家して現在地に工場を構えたとされ、桐生織物史別巻には大正15年11月に織物同業組合役員当選の記述がみられることからも大正13年頃には本格的に操業していたと考えられる。
桐生の高級織物であるお召し専門の機屋であり、戦時中も当時の商工省から技術保存業者に選定され、企業統制からまぬがれ織機の供出もされなかった。そのため、戦後いち早く織物生産を再開し、昭和30年代以降に最盛期を迎える。
当時の関係者によれば、昭和37年には137人の従業員がおり、そのうち100名ほどが女工であった。織機は一人1台を担当していたが自動化が進み昭和47年頃から一人2台になった。
森秀織物株式会社として現在も操業しており、お召しの技術を生かした文楽人形の衣装や歌舞伎の装束などを織り上げるなど、桐生織物の伝統的技術の復元とその継承に努めている。

森秀織物工場の構成
鋸屋根工場のほか整経場、釜場(染色場)、撚糸場、寄宿舎など織物業の一連の施設が現存する。鋸屋根工場は3連のものと4連ものが同一敷地内にあり、桐生市内でも特筆される規模となっている。
全体的には創建時である大正13年頃の建物で構成されるが、大正13年建築の釜場、整経場に鋸屋根工場を接続し、昭和21年と昭和27年頃、さらに昭和34年の3時期にわたって増築したものである。
敷地中央部は通路となっており、その東側には南から鋸屋根工場、旧現場事務所、旧倉庫、旧寄宿舎、旧撚糸工場、引き移転した旧寄宿舎(織物参考館受付・ミュージアムショップ)が連なる。
西側には居宅北側から旧釜場(織物参考館体験学習室)、鋸屋根の旧整経場(織物参考館「紫」展示ホール)、4連の旧鋸屋根工場(織物参考館「紫」展示室)が連続して建ち並び、北西角には現在の森島家住宅西蔵の位置から移築した旧土蔵(織物参考館「紫」織蔵)がある。敷地北側は織物参考館「紫」の駐車場となっており、現在では本来裏口であった北口が資料館入り口となっている。

織物参考館"紫”
実働する展示資料の見学のほか、染色や手織を体験でき、市内外を問わず県外各地からの見学者が訪れている。
平成27年4月、文化庁が認定する『日本遺産「かかあ天下−ぐんまの絹物語−」』の構成文化財の一つとなった。

森秀織物工場(織物参考館“紫”)を構成する建物

森秀織物工場と織物参考館を構成する建物(森秀織物の一部が織物参考館”紫”として公開されています)

【日本遺産】かかあ天下-ぐんまの絹物語-

真:向って左から日本遺産ロゴマーク、桐生市伝統的建造物群保存地区、桐生織物協同組合旧館、後藤織物、織物参考館“紫”、旧模範工場桐生撚糸合資会社事務所棟、白滝神社のケヤキ、白滝神社太々神楽写

森秀織物工場(織物参考館“紫”)

地図

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このページに関するお問い合わせ

教育委員会教育部 文化財保護課
〒376-0043 群馬県桐生市小曾根町3番30号
電話:文化財保護係 0277-46-6467
   埋蔵文化財係 0277-46-6468
ファクシミリ:0277-46-1109
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