桐生織物会館旧館(桐生織物記念館)

ページ番号1001995  更新日 令和6年3月1日

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写真:向って左から桐生織物会館旧館、右上正面斜め、右下昭和9年創建時の写真
桐生織物会館旧館(桐生織物記念館)俯瞰写真。

登録有形文化財について

名称・員数
桐生織物会館旧館(きりゅうおりものかいかんきゅうかん) 1棟
区分
登録有形文化財(建造物)
登録年月日
平成9年5月7日
所在地

群馬県桐生市永楽町5-1

所有者
財団法人桐生織物会館
建築構造
木造二階建タイル張 瓦葺
建築面積
833平方メートル
建築年代

昭和9年(1934)

設計
群馬県土木課営繕課営繕係
施工
小川組

桐生織物記念館

上段:写真向かって左から1階西側販売所、東側展示販売所、2階展示室。下段:向かって左から昭和9年絵葉書織姫画像、写真1階玄関ホールの様子、昭和9年落成記念写真

桐生織物会館旧館は「桐生織物記念館」として公開しています。

所有者
財団法人桐生織物会館
電話番号
0277-43-2510(織物資料展示室)
0277-43-7272(桐生織物販売場)
開館時間
午前10時~午後5時
休館:8月13~16日、12月29日~1月3日
※販売場は毎月最終土曜日と翌日曜日も休館
※臨時休館する場合もありますので、最新のお知らせをご確認下さい
入館料
無料
駐車場
有り:17台(普通車)

桐生織物会館旧館と桐生の繊維産業

図面:向かって左立面図、右平面図1階・2階

桐生織物会館旧館は、桐生市永楽町に存在する。東側に警察署、北に道路を挟み、桐生市役所庁舎、水道事務所(現桐生市立西公民館)、などが建ち並び官庁街を形成していた。西には上毛電気鉄道西桐生駅、南西にJR桐生駅が有り、東に糸屋通りを挟み本町(桐生新町)に接する。

江戸時代から織物の産地として知られていた桐生は、明治維新後、鋸屋根工場の導入や電力化の推進などの近代化に成功し、数多くの大規模工場が立ち並ぶ日本の代表的な繊維産業地帯へと発展した。
桐生の産業界は昭和初期に発生した大恐慌からも早期に回復し、昭和10年(1935)前後には全盛期を迎えることとなった。この躍進は、積極的に大陸に輸出販路を開き、人絹や絹洋服地などの新製品を開発したことに加え、効果的な宣伝広告を行うなどの販売促進活動が原動力となっていた。この好況期の頂点の時に建てられたのが「桐生織物会館」であった。
建物は当時流行していたスクラッチタイル張りの外壁を取り入れ、屋根は青緑色の日本瓦葺としたモダンなものであった。
建物自体は、明治の終わり頃から役所や事務所に盛んに使われた背の高い総二階で、上階に大会議室をもつ形式であり、織物関係の各組合の事務所が置かれ、まさに桐生織物業界の象徴であった。好景気に沸く市民がこのスタイルを取り入れ、周囲には同じスクラッチタイル張りの事務所や住宅が見られることとなった。
現在1階は織物製品の展示販売所、2階は桐生織物の歴史と資料の展示室として公開されている。

※当建物を所有する桐生織物協同組合は、明治11年(1878)から桐生会社として織物製品の粗製濫造防止と染色技術向上を目的として活動し、明治26年(1893)には桐生商工業組合を設立し、繊維産業に関わる多くの事業者が参加することとなった。昭和の経済恐慌や太平洋戦争などを乗り越え、幾多の変遷を経たのち現在に至っている。

なお、平成27年4月、文化庁が認定する『日本遺産「かかあ天下−ぐんまの絹物語−」』の構成文化財の一つとなった。

【日本遺産】かかあ天下-ぐんまの絹物語-

写真:向って左から日本遺産ロゴマーク、桐生市伝統的建造物群保存地区、桐生織物協同組合旧館、後藤織物、織物参考館“紫”、旧模範工場桐生撚糸合資会社事務所棟、白滝神社のケヤキ、白滝神社

桐生織物会館旧館(桐生織物記念館)

地図

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教育委員会教育部 文化財保護課
〒376-8501 群馬県桐生市織姫町1番1号
電話:0277-46-1111 内線:622 ファクシミリ:0277-46-1109
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