平田家住宅
平田家住宅
平田家は桐生新町の重要伝統的建造物群保存地区のほぼ中央、通りの東側に位置する。
平田家の初代平田宇八は長野県木曽郡木曽村薮原の出身で、天保4年(1833)に来往したと伝えられている。現在も平田家の近くに店を構える玉上家に奉公し、嘉永4年(1851)に独立して現在地で雑貨商を始めたが、その後染料、生糸などを扱うようになった。戦時中商品の仕入れが困難になり廃業した。
敷地は本町通りに面し、間口7間、奥行き19間で、店と店蔵は通りに面して立ち並び、奥の主屋とは渡り廊下で繋がっている。また主屋の東奥には家人のための土蔵がある。
旧店舗の軒先の瓦には宇八の「宇」の字が記されているが、この建物を作った人物は宇八の長男、小三郎で明治37年刊行の群馬県営業便覧には「繪具 平田小三郎」と記載されている。
名称 | 員数 | 構造、形式及び大きさ | 年代 | 登録日 |
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平田家住宅旧店舗 |
1棟 |
土蔵造2階建、瓦葺、建築面積41平方メートル |
明治33年(1900)
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平成18年11月29日 |
平田家住宅旧店蔵 |
1棟 | 土蔵造2階建、瓦葺、建築面積18平方メートル |
明治33年(1900) |
平成18年11月29日 |
平田家住宅主屋 | 1棟 |
木造平屋建、瓦葺、建築面積112平方メートル、渡り廊下付 |
大正2年(1913)
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平成18年11月29日 |
平田家住宅土蔵 |
1棟 | 土蔵造2階建、瓦葺、建築面積35平方メートル | 大正2年(1913) | 平成18年11月29日 |
平田家住宅旧店舗及び旧店蔵
店舗は平入りの町家で、土蔵造2階建、切妻造、桟瓦葺、表に下屋を設ける。1階北側は蔵前の座敷で土間はかつて帳場であった。2階の窓は白漆喰、内面は黒漆喰で塗られている両開き塗戸である。
店蔵も土蔵造2階建で小さい庇がつき、北側の平入り部分は下見板張りで、店とは板の間の蔵前で繋がっている。窓は店舗と同じデザインの両開き塗戸である。
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