MAEHARA20th(旧合名会社飯塚織物工場)
- 登録年月日
- 平成17年7月12日
- 所在地
- 桐生市広沢町六丁目850番地5
- 区分
- 国登録有形文化財(建造物)
- 構造
- 木骨石造スレート 瓦葺屋根平屋建
- 年代
- 昭和7年(1932)推定
本建物は、桐生の織物産業に貢献した飯塚春太郎によって昭和7年頃合名会社飯塚織物工場として建設されたものです。飯塚織物工場は機械設備を導入した桐生における個人経営工場の先駆であったとされ、輸出向けの高級織物を生産していました。
石材を用いた重厚な躯体を木骨で支えた鋸屋根の構造は、初期洋風建築の一様式を伝える現存例として貴重なものです。外壁は凝灰岩(大谷石)を12段積み上げており、これは、桐生市内に現存する石造の壁体をもつ鋸屋根工場8棟の中で最高なものであります。石造の重厚な雰囲気を出し、窓上部のアーチ等、外装を重視しています。外観は北側の基礎が低くなっているため、遠近手法を取り入れたように奥行きが強調され、石造の重厚さを一層感じることができます。北辺両端の柱も半円形に造りだされ、北東側からの望見を意識しているように思われます。
桐生市の織物産業の隆盛を物語る建造物であり、現在はMAEHARA20thと名付けられクラシックカーの私設博物館として活用されています。
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