日本基督教団桐生教会教会堂

ページ番号1024930  更新日 令和7年7月18日

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写真:教会堂東側、正面、西側の遠景

登録文化財について

名称・員数
日本基督教団桐生教会教会堂 1棟
(にほんきりすときょうだんきりゅうきょうかいきょうかいどう)
区分
登録有形文化財(建造物)
登録年月日

令和6年12月3日

所在地
群馬県桐生市錦町一丁目994-1
構造形式

木造平屋建、切妻造、鉄板葺、モルタル塗

建築面積
254平方メートル
年代
昭和5年(1930)建築
昭和31年(1956)増築
昭和44年(1969)・平成4年(1992)改修
設計・施工
小川組(現:株式会社小川組)
公開情報
通常非公開

日本基督教団桐生教会と教会堂

教会堂正面の写真

日本基督教団桐生教会は桐生地方に導入された最初の新教(プロテスタント)教会であり、 明治11年(1878)境野町に設立され、明治35年(1902)には本町6丁目、昭和5年(1930) に現在地へ移り、教会堂と牧師館(平成31年解体・新築)が建設された。教会堂の建設 にあたっては、教会の長老であり機業家であった堀祐平氏が現在地に568坪の敷地を寄付している。

建築物の概要
JR桐生駅南方の市街地に北面して建つ切妻造 妻入 鉄板葺の教会堂である。正面は三連の尖頭アーチの 中央を玄関アルコーブ(壁面を一部後退させて作った空間)とし、上部に三葉型アーチ窓を 開けバルコニーを付加する。外壁はモルタル塗でドイツ壁風に仕上げられている。
単廊式教会堂で、内部は祭壇を尖頭アーチで飾り、屋根を支えるシザーストラスが垂直方向への上昇感をもたらしている。 昭和31年(1956)に南側の予備室を増改築し、昭和44年(1969)には内部北側の改築、平成4年(1992)に内外装に改修工事が実施されている。
昭和22年(1947)9月のカスリーン台風による浸水被害などあったが、教会や信徒に より教壇や長椅子など教会家具に至るまで一貫して大切にされてきた経緯があり、慎ましや かで荘厳な礼拝空間がつくり出されている。

教会堂の立面図

位置づけ
本教会堂は市内に現存する最古の教会建築である。
桐生市のキリスト教は、明治14年(1881)創業の「成愛社」においてロシア正教、明治 38年(1905)設立の「堀祐織物工場」では堀祐平氏が新教(プロテスタント)の教えであ る博愛主義を社員教育に用いるなど織物産業の近代化とも結びついており、桐生基督教団 桐生教会教会堂はその一面を現代に伝える貴重な建物である。

地図

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このページに関するお問い合わせ

教育委員会教育部 文化財保護課
〒376-0043 群馬県桐生市小曾根町3番30号
電話:文化財保護係 0277-46-6467
   埋蔵文化財係 0277-46-6468
ファクシミリ:0277-46-1109
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