鳳仙寺梵鐘

- 指定年月日
- 平成元年11月13日
- 区分
- 桐生市指定重要文化財
- 所在地
- 桐生市梅田町一丁目58
- 所有者
- 鳳仙寺
- 構造
- 高さ117センチメートル
- 製作年代
- 寛永18年(1641年)
この梵鐘は現存する桐生最古のものであり、記録上においてもこれを超えるものはない。
龍頭は蒲牢で、笠形は低い。乳は四段四列で、写実的な茸状である。四区全面にわたる池の間には、鐘銘が刻印されている。
袈裟欅は正確で、細部は整然としている。撞座は陽鋳と陰刻の複合技法が用いられ、満開の蓮華紋が表されている。下帯には、蓮華唐草紋が紐線で陽鋳されている。
乳の配列や形状、袈裟欅の細部、撞座高やその技法、下帯の文様、駒爪など全体に古式の遺風が見られ、形姿とも優美で鋳技もすぐれている。
保存状態も良好で、随所に江戸時代初期の特徴を残している。
「梵鐘銘」
東山道上野州山田郡桐生町
久方村桐生山鳳仙寺現住
儀拈牛杷代仁
寄進之鏞是頌日
体固心虚状尚清
声驚世界號花鯨
群類覚睡歸安楽
廣闊裟婆行法合
奉納鐘一柄廣室壽陽僧
為菩提銘鏞生各残末代者也
炭助成 村上八兵衛尉長之
鈎鉄合力 金子助左衛門忠直
鑄立肝煎 長沢彦右衛門正清
鐘楼建立為慈母加助祐施主
藤原朝臣桐生又兵衛尉正吉
下野國佐野天命住人鑄師大工
江田讃岐守安重
藤原朝臣
同 内蔵丞行次
門連沙門
貳人者手脚廻故棄此名
牛天沙門
維寛永十人年辛巳年七月吉辰
直道敬白
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