大梨子の磨崖仏
- 指定年月日
- 昭和46年10月1日
- 区分
- 市指定重要文化財
- 所在地
- 桐生市新里町関340
大久保の北爪吉太夫は、度重なる不幸にみまわれたため、一念発起して諸国を旅して歩きました。御仏にすがりながらの、永い巡礼のなかで成道(じょうどう=悟りを開く)した吉太夫は、関の観音山(字大梨子)の大きな岩にむかって一心不乱に仏の姿を刻みました。時は享和年間(1801~1803)のことであった、と伝えられています。
観音山は、国道353号の北にある標高320メートルの丘陵で山頂に吉太夫彫った麿崖仏があります。この岩は、赤城山の泥流によって運ばれてきた安山岩です。岩の両面の中央には千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)、右には不動明王、左には地蔵菩薩が線刻されています。
千手観世音菩薩は、迷い苦しむ人を悟りの彼岸へ渡し、不動明王は、あらゆる障害を焼きつくす、大智の火を発します。地蔵菩薩は、地獄へおちる人を六道で救うのです。
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